神戸市・薬膳専門家さんのための教室 つばめ薬膳アカデミー
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私が薬膳の魅力にハマったワケ

2018/09/26

こんにちは。渡辺真里子です。

 

このたびは「つばめ薬膳アカデミー」のホームページを見に来てくださってありがとうございます!

 

 

 

このホームページでは、「つばめ」の講座やコンサルティングのことをご紹介するだけでなく、

私、渡辺が「つばめ」を作るに至った想いなども披露しています。

 

(まとめるの、結構大変でした。がんばりました!)

 

その内容については、

このサイトの「想い」や「プロフィール」のページをお読みいただければと思うのですが、

 

(そう、まとめるの、ホントに大変でした。だからぜひ読んでね(笑))

 

そこには書ききれなかったこともたくさんあります。

 

そして、今まで講師やコンサルティングの活動を通じて、

あるいは一生活者として薬膳の知識を活用する中で

 

「あ、これ、薬膳を学んでいる専門家さんにお伝えしたいな」

 

と思うこともいろいろ経験してきました。

 

ブログは今までアメブロで書いていましたけれど、

こういうお話って読んでもらうにも専門的な知識が必要になったりするので

一般的な読者さんが多いアメブロではちょっと書きにくいな、と思っていたんです。

 

が、今回「つばめ」のホームページができたことで

少し専門的なことも書いてみようかな、と思うに至りました。 

 

これから、少しずつ書いていきたいと思っていますので、

ちょこちょこのぞきに来てくださいね。

 

 

さて、第1回目のテーマは

「私が薬膳にハマったワケ」について。

 

 

 

 

 






私が薬膳や中医学の勉強を始めた入り口は、某漢方薬局さんのスクールでした。

(そのいきさつはプロフィールのところでも書いています)

つまり、最初は「食」ではなくて漢方「薬」に興味があったんです。

当初は、正直なところ「薬膳」ってあんまり信用してなくて
(食が大事なのはわかるけど、効果ってどうなのよ?という気持ちでした)

薬膳を学び始めたのも
「勉強続けたいけどもう他のコース行き尽くしちゃったし、薬膳でも勉強しとくか」
という結構いーかげんな感じ。

だから、実のところ仕事にするなら「薬」を扱いたかったんです。

でも仕事として薬を扱うには免許なり資格が必要なわけで。

結局、それを持ち合わせていないがゆえに「薬膳」の道に進むことになった、と言っても過言ではないのです。


そんな私が、なぜ薬膳にハマったのか?

それにはこんな体験がありました。



それはまだ講師活動を始める前のこと。
(4月ごろだったかな?)

ある日突然、夜全く眠れなくなってしまったのです。

それまで寝つきが悪いな、と思うことはしばしばありましたが、ここまで眠れないのは珍しい。

それになんだか変な動悸も続きます。

普段から動悸が起こることもありましたが1秒ぐらいドキドキが続いたらすっと治まる感じ。

なのに今回はゆるーいドキドキが5秒は続いて、なんとなく心臓が落ち着かず気持ち悪い感じが続いていました。

さてこの状態、みなさんならどこに問題があってどういう状態だと考えますか?


実はこうなるには自分でも心当たりがありました。

変な動悸が始まる2〜3日前から連続してご馳走をいただくことが重なっていたのです。

それも辛いもの。

およばれというか、会食する機会がたまたま重なったのですけれど、
なぜか辛ーーーーいカレーとか、辛ーーーーい四川料理とか、お酒とかを
いただくことが続いてしまったのです。

だから、心に熱がこもって、脈が安定しなかったり神志が安定しなくなってしまったのですね。



その当時は薬膳も漢方も同時進行で勉強していた時期。

なので、これはなんとか自分で手当をしたい、と考えました。

で、とりあえず、早く胸の気持ち悪さを治めたいので
手持ちの煎じ薬を試してみることにしました。
(教材としてもらっていた煎じ薬が何種類かあったのです)

とはいえ、ちゃんと処方されたものじゃないから、
その時の体調にズバリ合ったものは手元にないので
「不眠」によく使われるものをチョイスしました。

確か、選んだのは
酸棗仁湯
加味帰脾湯
そしてだいぶ遠回りな感じだけど加味逍遙散
てな感じだったと思います。

早速1種類ずつ煎じて飲んでみました。

すると、飲んでしばらくは変な胸のドキドキも治まるのですが、
だいたい3時間ぐらい経過すると、またドキドキが。

結局3種類ともそんな感じでした。
(まあ、ぴったり合った薬ではないから、しょうがないんですが)


持ち玉がなくなり、それでもなんとかしたい私は、
そこでようやく薬膳の知識でなんとかしようと考えます。

おもむろに冷蔵庫を開け、目についたものを取り出して
ちゃちゃーっとスープにしてみました。

で、食べてみると、、、

なんと!
薬では3時間しか持たなかったのが、
このスープだと半日以上動悸が治まってる!!!

続けて1日3食食べた後には、
もうすっかり動悸も治まり、夜も良く眠れるようになりました。

もうびっくり!

まさに「薬膳スゲーーーー!」です。

ちゃんと証に合わせることができれば
食でも十分効果を上げることができる、ということを
身をもって体験した出来事でした。

それ以来、
「身体にいいもの」という概念ではなく
「身体に合うものを選択する」ということに重点を置いて
お伝えすることを大切にしています。



ところで、
そんな私が「薬膳スゲーーー!」と思うに至った
ちゃちゃっと作ったスープ、
一体何を使ったと思います?

この時は3つの食材を使いました。

別にそのために買ってきた食材ではなく、
たまたまその日の冷蔵庫にあったもの、だったんですが、、、?

正解は、

セロリとトマトと卵、でしたー!

 

セロリとトマトで清熱し、

卵で心陰を補って安定を促す、という感じでしょうか?

 

ふつーに普段から口にすることの多い食材なのに

こんな劇的な効果あったなんてほんとびっくり。

 

だからこそ

上手に身体にあった食材を選ぶことのできる人を

増やしたいな、と思うんですよね。