体調不良をきっかけに学び始めて以来、
私の願いはひとりでも多くの人に薬膳・中医学の知識を活用し、その恩恵を受けてほしい、ということ。
そのために、薬膳の伝え手となるプロを養成し、活躍へのサポートを行っていきたい。
そんな思いからこのアカデミーを作りました。
渡辺の薬膳ヒストリー、そして薬膳への思い
出身地 | 生まれたのは大阪の豊中市。3歳の時に神戸市北区に引っ越しました。 |
---|---|
出身校 | 京都女子大学 家政学部 |
バースディ | 12月12日 |
血液型 | A型 |
資格 |
|
薬膳・中医学の学習歴 |
|
活動実績 | 【セミナー・講座】
【出版】
【その他】
|
趣味 | 神社詣り(旅行先はお参りしたい神社で決まります)、手ぬぐい集め |
これは自慢だ | 学生時代に浴衣を縫ったことがあります(すべて手縫い。学校の実習の一環だったのでした) |
好きな生薬 | 黄耆(おうぎ)![]() 身体を動かすエネルギー「気」を補う働きがあり、特にバリア機能や呼吸機能を高めてくれます。 と聞くと味がきつそうに思いますが、実はおだやかな味でスープやお茶にするとおいしいんですよ。 ただ、日本では医薬品としてしか流通されず、手に入れにくいのが残念。。。 |
薬膳・中医学に出会う前…会社員時代のお話
大学卒業後、大阪のアパレルメーカーの品質管理部門に5年、大手通販のマーケティング部門に7年半勤めたのち東京へ。
日用品や食品などのメーカーの商品開発をサポートするマーケティング会社に転職しました。
会社員時代の仕事で一貫していたのは、常に消費者の声が届く場所にいたこと。
最初に就職したアパレルメーカーではお客様からのクレームの電話を取ることはしょっちゅうでしたし、その後勤めた会社ではいずれも消費者リサーチが業務の中心。
「グループインタビュー」という、一般の方を集めてお話をうかがう座談会をよく行っていました。
そんな中で「人の話を聴く」「傾聴する」ということについてずいぶんと鍛えられたように思います。
また消費者の声をもとに魅力的な商品を開発するには消費者のニーズ、それも「○○がほしい」というレベルではなくて、「○○がしたい」「○○でありたい」というニーズをかなえることが大切です。
この時の仕事を通じて、物事の根本を知ることの大切さ、表面的なことではなく根本の原因を探ることが最終的にはとても活きてくることを痛感しました。
そして、根本を見る目もずいぶんと養われたように思います。
薬膳・中医学との出会い
東京勤務時代に仕事の忙しさとプレッシャーから徐々に体調を崩し、毎日がつらい状態に。
そんな時に飛び込んだ漢方薬局で私の不調を引き起こしているしくみを教えてもらい、衝撃を受けるとともに漢方の考え方にとても興味を持ちました。
そこで、漢方のスクールにとりあえず3カ月だけ、と通い始めたのがこの世界に入ったきっかけです。
ところが、3か月では物足りず、どんどんその世界のとりこに。
コースを行き着くしたら、今度は薬膳、そして中医学と学びの範囲が深く広くなっていきました。
一時は3つの学校で同時に学んでいたこともあります。
昨年まで講師をしていた本草薬膳学院はそのうちのひとつです。
思いがけず講師の道に
漢方や薬膳を学び始めたころはまだ勤めていて、習っていたことがお取引先様への提案のネタに使えればいいなあ、とぼんやり考えるぐらいでした。
それが転勤の形で関西へ出戻りとなり、そうこうしているうちに会社内部の事情で退職せざるを得なくなり、これからどうしようかと悩める日々に…。
そんな時、当時通っていたスクールから「講師をやってみないか」とお声掛けをいただき、思いがけずも講師の道を歩むことになりました。
実はそれまでにも各方面から講師のオファーをいただいていたのです。
が、すべてお断りしていました。
なぜなら、その当時は前職つながりでマーケティングの世界で仕事をするつもりでいましたし、そもそも人にモノを教えることなんて責任重大で私には向いていない、と思っていたからです。
それに、薬局での相談業務など実際の患者さんと接したこともないので、そんな私でも教えていいのか、という気持ちもありました。
そこへ思いがけずいただいてしまったのが漢方の世界を初めて教わった薬日本堂漢方スクールさんの講師のお仕事。
正直役者不足なのは承知の上なのですが、そんなお世話になっているところからお声掛けいただけるということは、これってある意味私のお役目なのかな、と思うようになりました。
そう思うと、だんだんと胆が据わってくるものです。
気が付けばお引き受けするお返事をしていました。
講師としての喜び
正直、講師として教壇に立つには緊張もしたし、半端なくプレッシャーも感じました。
ですが、自分が好きなこと、おもしろいと思っていることをお話しすることはまず自分が楽しいし、そんなお話をきっかけにご自分の不調の原因に気づかれたり、実際に体調が回復される方がいたり、何よりおもしろいと感じてくださる方がいたり…。
これはこの仕事を始めてみて「よかった!」と思える瞬間です。
講師活動を始めてからも、薬膳・中医学の勉強は継続しています。
資格を取ってから約8年間、月に一度は東京に勉強のために出向いていました。
そこまでして学びたかったのはなぜだろう?と改めて考えてみると、講師としてよりわかりやすく活用しやすい形でお伝えしたかった、というのがひとつ。
もうひとつは、自分なりに薬膳や中医学を使いこなしたい、という思いが強かったからだと思います。
そんな中で私の講座やセミナーを受けてくださった方の中からも「もっと学びたい」「これからも学び続けたい」と思う方が増えてきました。
また、ひととおり学んでみたけれど自分でアウトプットするには自信がない、というご相談を受けることもしばしばありました。
それをきっかけに、これまでの私の経験と積み重ねてきた知識がお役に立つのなら、と一念発起し「つばめ薬膳アカデミー」の開校にいたります。
今では、懸命に学ばれた方が薬膳をツールに、ご自分なりに活動を形にしていかれることをとてもうれしく思っています。