神戸市・薬膳専門家さんのための教室 つばめ薬膳アカデミー
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【月刊つばめ通信】この秋の過ごし方を黄帝内経から考えてみる

2020/09/07
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薬膳を仕事にする人のためのメルマガ
月刊つばめ通信 2020年9月号
https://tsubameyakuzen.com
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こんにちは。渡辺真里子です。
今月も大変お待たせしてしまい、申し訳ありません。

先月ご案内した「つばめ講座説明会」には
2回にわたりたくさんの方にご参加いただきました。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
前号でお話しした「おうち教室作りワークショップ」など
これから展開するビジネス化サポートメニューにご興味を持たれた方も
あったようです。
またいつかお目にかかれる日を楽しみにしていますね!

さて今回はちょっと毛色の違うお話を。
秋の特徴を意識した過ごし方を普段と違う視点からお話ししてみたいと思います。
特に今月の22日、秋分までの過ごし方として
参考にしていただければ幸いです。

ーーー

 

秋というと、薬膳では燥気が盛んになる季節、と習いますよね。

だから今の時期の養生としては乾燥対策が重要、ということになります。

 

そのほかに、秋は生命サイクルで言うと「収」というエネルギーが働く、と

中医学の古典・黄帝内経には書かれています。

このことを知っている人は少ないかな?

 

この考え方は1年の季節の移り変わりを生命サイクル

(特に植物の生命サイクル)に当てはめたもので

「生・長・化・収・蔵」の5つがそれぞれ

「春・夏・長夏・秋・冬」の季節の特徴として当てはまる、と言うものです。

つまり、春は芽吹く発生の季節、夏は大きく成長する季節、

長夏(中国独特の季節で、ざっくり言うと夏の終わり〜残暑の頃)は

花が咲き実を結ぶ変化の季節、

秋は収れんで収穫が進む季節、冬は生命力を守る閉蔵の季節

ととらえるという考え方です。

 

 

この考え方で言うと、今は秋なので収れんの季節です。

この、秋の「収れん」なのですが、

それまでの春夏をかけてどんどん大きくなってきた草木や果実が

成長を止め、形を定める季節にあたります。

そのため黄帝内経では「秋は容平」(形を定める)と書かれています。

例えるなら「断捨離」の時期、と言えるかもしれませんね。

 

さて、その考えを私たちの日々の生活に活かすとすれば

秋という季節は、今手元にあるいろんなものを選り分けて

必要なものに絞り込んでいく時期、と言えるかもしれません。

より大きな果実を収穫するために、小さいものを間引く作業のイメージです。

特に陰陽のエネルギーが転化する秋分までに

必要な物を残し、不要なもの、自分の身丈に合わないものは手放す、

ということを心がけていくと良いと思います。

これは、モノの整理ということでもありますし、

仕事や趣味など、トライしてきたこと、やってみたいと思ってきたことに

当てはめてみても良いでしょう。

 

今年はコロナの影響で生活の変化を余儀なくされた方も多いと思います。

おそらくこれからどんどん生活様式や仕事のあり方などが変わっていくでしょうね。

そのための1ステップとして、今の時期にいろんな物事の断捨離をやってみる

そして新しい生活様式に早く慣れていく、というのがいいのかもしれません。

これまでやろうやろうと思いながら先延ばししてきたことも

今すぐに取り組むか、もう手放してしまうか、見極めどころかもしれないですね。

 

 

今回は、黄帝内経の季節のとらえ方をもとに

思いつくままに書いてみました。

でも、時流の読み方としては案外ずれてないかも、という気もしています(笑)。

ピンとくるところがあれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

さて最後にご案内です。

前回間に合わなかった「おうち教室作りワークショップ」の

ご案内ページができました。

https://tsubameyakuzen.com/contents_236.html



それから、もう一つこの秋からスタートするメニュー

「オリジナル講座開発サポート」のご案内ページもアップしています。

https://tsubameyakuzen.com/contents_239.html

 

こちらはまだまだ工事中の状態なので、

これからも少しずつ情報が増えていく予定です。

 

よろしければご覧くださいね!



■9月の暦■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

9月に訪れる二十四節気と七十二候の暦です。

教室の生徒さんにお伝えしたり、お店のメニュー作りの目安にしたり

ご相談者さんへのアドバイスの参考にしてくださいね。



◇処暑…8月23日

 暑さが少しおさまる頃。夏の疲れも出やすいので無理は禁物。

・末候:禾乃登(こくもつすなわちみのる)…9月2日

 

◇白露…9月7日

 朝、草木の葉に白い露が結ばれるようになる頃。朝夕は涼しさも。

・初候:草露白(くさのつゆしろし)…9月7日

・次候:鶺鴒鳴(せきれいなく)…9月12日

・末候:玄鳥去(つばめさる)…9月17日

 

◇秋分…9月22日

 暑さ寒さも彼岸まで。この頃から気温もグッと変わりそうです。

・初候:雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)…9月22日

・次候:蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)…9月28日

・末候:水始涸(みずはじめてかるる)…10月2日



二十四節気とは1年を24等分(約15日間)した季節の暦。

そしてそれをさらに3等分(約5日間)したものが七十二候です。

それぞれの名前は気象や動植物の変化にちなんだものがつけられており、

季節の変化を知る上でとても役に立ちます。

 

ひと月前は梅雨が明けるかどうか、なんて言っていたのに

このところ続く厳しい暑さで遠い昔のことのように感じますね。

暦では今が処暑で来週は白露、となりますから、

本来ならそろそろ暑さも一段落、となるはずなのですが

今年はどうでしょうか?

 

去年の暖冬から今年の酷暑まで、

最近は気候がちょっと例年とは違う感じもしますが

今月の22日には大事なポイントである「秋分」を迎えます。

暑さ寒さも彼岸まで、と言われるように、

例年、この時期を境に肌寒さを感じるようになることも多いです。

ということは、今月は気温変化の大きい1ヶ月となりそうですね。

 

暑い時期、特に汗をかいていると、

私たち人の体は毛穴が開いた状態になっているので、

体を冷ますのに都合はいいのですが、外から寒さも入ってきやすくなります。

つまり、意外とこの時期は体に冷えがたまり、

冷え症の元になっていることも多いのです。

気温の変化にうまく対処できるよう、

ぜひお出かけの際には1枚羽織るものを持ってくださいね。

ストールのようなものを首に巻くだけでもまずはOKです。

そして、冷たいものを飲んだり食べたり、はそろそろ控えめがおすすめですよ。




■この時期おすすめの「体質タイプ・薬膳茶」■ーーーーーーーーー

 

昨年秋より販売を開始した「体質タイプ・薬膳茶」。

気虚・血虚・陰虚・陽虚・陽盛・気鬱・血瘀・痰湿

それぞれの体質に合わせてブレンドした8種類をラインナップしています。

今回もこの時期におすすめの商品をご紹介していきます。

 

今回のおすすめは「サファイアタイプ」。

気鬱体質向けにブレンドした薬膳茶です。

 

サファイアタイプの特徴は、8タイプの中で最もカラフルなこと。

さわやかなミントの緑と赤い枸杞子の取り合わせがきれいです。

また陳皮を中心とした柑橘類の食薬が入っていますので飲み口もさわやか。

根強いファンもいる、人気のブレンドです。

 

特にストレスを抱えがちの人にはおすすめ。

まずはほのかに香るミントの香りをお楽しみください。

煎を重ねると、甘みが立ってくるようになってきます。

くどく感じる場合は熱いお湯をさしてください。

飲みやすくなります。

 

飲み方は、マグカップにティーバッグひとつと熱湯を注いで3分ほど置くだけ。

ティーバックはそのままにして飲み、

量が半分ぐらいになったらまた熱湯を加えてください。

ティーバッグひとつで1日飲むことができます。

(時期的に傷みやすいので、お茶が濁ってきたり味や香りが変わってきたら

お召し上がりにならないでください)

 

「サファイアタイプ」の情報はこちらをご覧ください。

(オンラインショップBASEのサイトにジャンプします)

https://tsubameykzn.thebase.in/items/23587974

 

「体質タイプ・薬膳茶」の特徴などはこちらのページでご案内しています。

https://tsubameyakuzen.com/contents_181.html



■つばめ薬膳アカデミーからのお知らせ■ーーーーーーーーーーーー

 

◆薬膳師のためのブラッシュアップセミナー◆

月ごとに平日と週末の各1回開催。

「冷え症」「むくみ」など毎月1テーマを設け、

中医学的な見立て方や薬膳レシピを立てるポイントをお伝えします。

10月…「便秘」10月2日(金)、10月4日(日)

11月…「生理不順」11月6日(金)、11月8日(日)

※いずれの日程も教室受講かオンライン受講をお選びいただけます。

https://tsubameyakuzen.com/contents_166.html

いずれの日程もお申し込み受付中です。



◆薬膳レシピ作成スキルアップ講座◆

ベーシックコースは9月開講を目指して日程を調整中です。

今回は平日での設定を予定しています。

ベーシックコースにご関心のある方、受講をご検討の方は

ぜひこちらのフォームからご希望をお知らせください。

https://tsubameyakuzen.com/webform_41.html



◆講座日程お問い合わせフォームできました◆

現在、つばめの講座は受講希望の方とスケジュール調整をしながら

日程を決定させていただいております。

そこで、公開中の日程では合わない、という方のために

「講座日程お問い合わせフォーム」を設置しました。

各講座(薬膳レシピ作成スキルアップ講座(ベーシック・アドバンス)と

薬膳師のための方剤学講座)それぞれのご案内ページに

リンクボタンがございますので、どうぞご利用ください。



◆つばめ相談室◆

薬膳を仕事にするあなたのための相談室です。

スタンダード120分コースに加え、初めての方限定60分コースと

月1回の定期コースが新たにラインナップしました。

講座をどう組み立てる?

薬膳メニューを導入したいけれど、どうしたらいい?などなど、

仕事をする中で生まれた疑問・お悩みの解決にお役立てください。

https://tsubameyakuzen.com/contents_18.html



◎その他お知らせ

◆「体質タイプ・薬膳茶」オンラインでもお求めいただけます◆

渡辺の体質改善プログラム「体質タイプ・コンサルティング」で

お伝えしている8つの「体質タイプ」。

このほど、それぞれのタイプに合わせた薬膳茶を開発しました。

ちょっと一般では手に入りにくい薬膳素材もラインナップしています。

https://tsubameyakuzen.com/contents_176.html

 

◆渡辺真里子のLINE公式アカウント、配信しています。

季節の暦の節目にその時期におすすめの食材・養生法などをお知らせします。

メッセージで食材名を送信すると、その食材の薬膳的効能もお伝えしています。

出先でちょっと効能を調べたい、という時にご利用くださいね。

https://lin.ee/c0R1Zhc