神戸市・薬膳専門家さんのための教室 つばめ薬膳アカデミー
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【月刊つばめ通信】中医学視点でマスクの着用を考えてみる

2020/10/07
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薬膳を仕事にする人のためのメルマガ
月刊つばめ通信 2020年10月号
https://tsubameyakuzen.com
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こんにちは。渡辺真里子です。
今月もお待たせしました。
10月の「月刊つばめ通信」をお届けします。

以前にこのメルマガでもご案内した「おうち教室作りワークショップ」。
一昨日、第1期が開講となりました。
5時間に及ぶ長時間のワークショップですが、
受講生のみなさんからは「楽しかった」とのお声をいただき、ホッとしています。
薬膳の理論だけでなく、以前に私が関わってきたマーケティング理論も組み合わせ
セミナー企画の部分からお伝えをしています。
なにより、今までの整理もできて、私自身やってみてよかった!と思う
自画自賛(?)のワークショップです。
https://tsubameyakuzen.com/contents_236.html

ご興味のある方は、毎月10日に「30分無料オンライン進路相談」を行っていますので
まずはそちらからご参加くださいね。
https://tsubameyakuzen.com/contents_251.html


さて秋が深まり、空気も乾燥して咳き込む人も増えてきました。
コロナの影響で、マスクの着用についていろいろと話題になる昨今ですが
今回は中医学の視点も加えながらマスクの着用について考えてみたいと思います。

ーーー



まず整理しておくと、

医学的にはそもそもマスクは感染予防の効果は高くない、とされています。

(新型コロナウイルスはマスクの繊維の間をすり抜けてしまう大きさなので)

ですが、症状のある人がマスクをしていれば飛沫の拡散が抑えられるので

まわりに感染を広げることを抑えることができる。

なので、人が密になるようなところではマスクをした方が良い、といわれます。

逆を言えば、密でなければ(2メートル以上の間隔)マスクなしでもいい、

ということですね。

 

ただ、先ほどマスクは感染予防効果は高くない、ということを書きましたが

最近の研究では、マスクによって顔にかかる飛沫の量

(つまりウイルスの量)を減らせるので、

マスクをしておくことで感染しても重症化を防ぐことができるのではないか

という説も出てきているようです。

 ↓

マスクが新型コロナの重症化を防ぐという仮説

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200920-00197964/

 

もしそうだとしたら、マスク着用の考え方もちょっと変わってきますね。



さて、中医学的にマスクの効果を考えると、

新型コロナウイルスは感染性の高い疫癘邪気なので

マスクをしたからと言ってシャットアウトするのはやはり難しそうな気がします。

 

ですが、コロナと戦うために頑張ってほしい「肺」にとっては

マスクをすることで機能を守ることが期待できるのでは、と私は考えています。

 

まずは「肺」の働きについておさらいをしてみましょう。

 

肺は呼吸を管理する内臓ですが、中医学では宣発・粛降の作用によって

気や津液を内(肺)から外(体表、頭部)に散布し、回収しています。

ここで体表に送られる気がバリアの気である「衛気」になります。

だから、外感邪気から体を守るには、まず肺の機能を高め

衛気を強固にしておくことが大切なのですね。

 

そして肺には乾燥と寒さを嫌う、という性質があります。

だから、空気が乾燥して寒い冬は、

肺にとっては結構ヘビーな季節だったりするわけです。

 

さて、そこでマスクの効果なのですが、

マスクをしていると、まず冷たい空気が遮られるので、

肺が冷えるのをある程度は抑えることができますね。

(逆に夏の暑い時は熱がこもってしまい熱中症の危険性を高めていました)

 

そして、呼気の中に水蒸気が含まれているので、

マスクをすることによって肺の乾燥も防ぐことができます。

 

ということは、これからの時期マスクをして過ごすことは

感染予防とまではいかないけれど

大切な肺の機能を守ることには役立ちそう。

だからウイルスと戦うために体の機能を整えるという意味では

効果もありそうかな、という気がします。

冷たい空気を吸い込んで咳き込むようであれば、しておいた方が安心かもね、

という感じでしょうか。



ちなみに私は、普段家の近所を歩く時はマスクをしていません。

(田舎で人が少ないので笑)

スーパーとかお店に入るときや電車に乗る時はしてるかな。

寒くなってきたら、、、してる方が心地よければご近所を歩いてる時も

しておこうかな、という感じです。

 

最近は「マスクする派」「マスクしない派」で

分けるような見方をする人もいますが、

自分なりに知識を積み重ねた上で基準を作って

必要な時にはする、必要なければ外す、ということでいいんじゃないか、

と私自身は思います。

みなさんはどう思われますか?

 

まだまだこの新型コロナウイルスはわからないことも多いですが

これからひと冬過ごすことでまた様々なことがわかってくるようになるでしょう。

今はネットのおかげで一般の人でもいろんな情報にどんどん触れることができます。

うまく知識もアップデートしていきたいものですね。




■10月の暦■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

10月に訪れる二十四節気と七十二候の暦です。

教室の生徒さんにお伝えしたり、お店のメニュー作りの目安にしたり

ご相談者さんへのアドバイスの参考にしてくださいね。

 

◇秋分…9月22日

 暑さ寒さも彼岸まで。この頃から気温もグッと変わりそうです。

・末候:水始涸(みずはじめてかるる)…10月2日

 

◇寒露…10月8日

 朝晩はぐっと冷え込み、朝露が冷たく凝る頃です

・初候:鴻雁来(こうがんきたる)…10月8日

・次候:菊花開(きくのはなひらく)…10月13日

・末候:蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)…10月18日

 

◇霜降…10月23日

 早いところでは霜が下りるようになります。そろそろ本格的な冬支度を。

・初候:霜始降(しもはじめてふる)…10月23日

・次候:霎時施(こさめときどきふるきく)…10月28日

・末候:楓蔦黄(もみじつたきばむ)…11月2日

 

二十四節気とは1年を24等分(約15日間)した季節の暦。

そしてそれをさらに3等分(約5日間)したものが七十二候です。

それぞれの名前は気象や動植物の変化にちなんだものがつけられており、

季節の変化を知る上でとても役に立ちます。

 

少し前まで、暗くなってもTシャツ1枚で外を歩けたのが、

陽が傾き始めると何か羽織っていないと肌寒く感じるようになりました。

あれだけ厳しい暑さが続いていたのに、

なんだか拍子抜けするぐらい、秋の深まりを感じます。

 

この1ヶ月大事なのは、脱ぎ着をこまめにして体温調節を心がけること。

いつもこのコラムでは「一枚羽織るものを持って出かけましょう」と

書いていることが多いですが、

今月は特に忘れないようにしてくださいね。

1日の中でも気温差の大きい時期です。

陽が傾くと急に寒くなってきたりしますから、ご用心ご用心。

 

特に夏バテがキツかった人は、バリアの気である衛気も弱っているので

気温差がこたえてカゼを引きやすくなりがちです。

ぞくぞくする寒気は首肩まわりから入りやすいので、

スカーフやストールも持っておくと安心ですよ。



■この時期おすすめの「体質タイプ・薬膳茶」■ーーーーーーーーー

 

昨年秋より販売を開始した「体質タイプ・薬膳茶」。

気虚・血虚・陰虚・陽虚・陽盛・気鬱・血瘀・痰湿

それぞれの体質に合わせてブレンドした8種類をラインナップしています。

今回もこの時期におすすめの商品をご紹介していきます。

 

今回のおすすめは「ゴールドタイプ」。

陰虚体質向けにブレンドした薬膳茶です。

 

滋陰の効能を持つ黄精や、

薬膳ではおなじみ山薬(やまいも)、枸杞子などをブレンド。

お茶の色はちょっと濃いですが、意外と飲みやすい味と香りです。

これからますます乾燥が進む時期。肺は乾燥を嫌います。

しっかり陰を補って、肺を守っていきましょう。

 

飲み方は、マグカップにティーバッグひとつと熱湯を注いで3分ほど置くだけ。

ティーバックはそのままにして飲み、

量が半分ぐらいになったらまた熱湯を加えてください。

ティーバッグひとつで1日飲むことができます。

(お茶が濁ってきたり味や香りが変わってきたら

お召し上がりにならないでください)

 

「ゴールドタイプ」の情報はこちらをご覧ください。

(オンラインショップBASEのサイトにジャンプします)

https://tsubameykzn.thebase.in/items/24154013

 

「体質タイプ・薬膳茶」の特徴などはこちらのページでご案内しています。

https://tsubameyakuzen.com/contents_181.html



■つばめ薬膳アカデミーからのお知らせ■ーーーーーーーーーーーー

 

◆毎月10日開催!30分無料オンライン進路相談◆

これまで何度か「薬膳の進路相談」のイベントを行い、

その度に好評をいただいてきました。

そこで、今月から毎月10日を「進路相談デー」と定め

オンラインでの無料相談を行います。

薬膳資格を取ったそのあとは?

もうすでに資格は取ったけれど、これからどうやって活動を始めれば?

そんな疑問にお答えします。

もちろんつばめ薬膳アカデミーの講座・ワークショップの内容について

もっと深く知りたい、というリクエストも歓迎!です。

今月は10月10日土曜日の開催。先着順で前日まで受け付けています。

お申し込みはこちらからどうぞ。

https://tsubameyakuzen.com/contents_251.html



◆薬膳師のためのブラッシュアップセミナー◆

月ごとに平日と週末の各1回開催。

「冷え症」「むくみ」など毎月1テーマを設け、

中医学的な見立て方や薬膳レシピを立てるポイントをお伝えします。

11月…「生理不順」11月6日(金)、11月8日(日)

12月…「冷え症」12月4日(金)、12月6日(日)

※いずれの日程も教室受講かオンライン受講をお選びいただけます。

https://tsubameyakuzen.com/contents_166.html



◆薬膳レシピ作成スキルアップ講座◆

ベーシックコースは9月開講を目指して日程を調整中です。

今回は平日での設定を予定しています。

ベーシックコースにご関心のある方、受講をご検討の方は

ぜひこちらのフォームからご希望をお知らせください。

https://tsubameyakuzen.com/webform_41.html



◆講座日程お問い合わせフォームできました◆

現在、つばめの講座は受講希望の方とスケジュール調整をしながら

日程を決定させていただいております。

そこで、公開中の日程では合わない、という方のために

「講座日程お問い合わせフォーム」を設置しました。

各講座(薬膳レシピ作成スキルアップ講座(ベーシック・アドバンス)と

薬膳師のための方剤学講座)、ワークショップ(おうち教室作りワークショップ)

それぞれのご案内ページにリンクボタンがございますので、どうぞご利用ください。



◆つばめ相談室◆

薬膳を仕事にするあなたのための相談室です。

スタンダード120分コースに加え、初めての方限定60分コースと

月1回の定期コースが新たにラインナップされました。

講座をどう組み立てる?

薬膳メニューを導入したいけれど、どうしたらいい?などなど、

仕事をする中で生まれた疑問・お悩みの解決にお役立てください。

https://tsubameyakuzen.com/contents_18.html



◎その他お知らせ

◆「体質タイプ・薬膳茶」オンラインでもお求めいただけます◆

渡辺の体質改善プログラム「体質タイプ・コンサルティング」で

お伝えしている8つの「体質タイプ」。

このほど、それぞれのタイプに合わせた薬膳茶を開発しました。

ちょっと一般では手に入りにくい薬膳素材もラインナップしています。

https://tsubameyakuzen.com/contents_176.html

 

◆渡辺真里子のLINE公式アカウント、配信しています。

季節の暦の節目にその時期におすすめの食材・養生法などをお知らせします。

メッセージで食材名を送信すると、その食材の薬膳的効能もお伝えしています。

出先でちょっと効能を調べたい、という時にご利用くださいね。

https://lin.ee/c0R1Zhc




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