神戸市・薬膳専門家さんのための教室 つばめ薬膳アカデミー
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【月刊つばめ通信】2024年11月号

2024/11/10
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薬膳を仕事にする人のためのメルマガ
月刊つばめ通信 2024年11月号
https://tsubameyakuzen.com
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こんにちは。渡辺真里子です。
大変遅くなりましたが、今月も「月刊つばめ通信」をお届けします。

立冬をすぎて、一気に寒くなりましたね。
寒さで体調崩しておられませんか?
私は冷えであちこち痛いです笑

さて今回は
薬膳を通じて特に誰かの心身の健康、あるいは
病気と向かい合う機会があるからこそ
ぜひ心に留めておいていただきたいことをお話したいと思います。


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実はこの夏頃から私、右腕を痛めておりまして。

ことの発端はストレッチをしすぎたことなんですが

たぶん、そもそも巻き肩気味なのが原因みたいです。


それで、ちょっと事情があって先日

身支度のお手伝いを専門の方にお願いしてやっていただく機会がありました。

お願いするにあたって、腕痛めてて上がらないんですよねー、って

ちらっとお伝えしてたんです。


で、当日。

自宅に来ていただき、挨拶もそこそこに

さあ始めましょう、となったその時


その方がいきなりなんの断りもなく

私の右腕を取り、背中や肩、腕をマッサージし始めました。


正直、痛い。

というか、はっきり言って「不快」でした。

触られるところが的を射てない感じだし。


腕が上がらない=五十肩 と思われたのかな、とも思うんですが

実は私、肩は動くんですよ。

(だから五十肩ではない・笑)

二の腕の筋肉が上手く伸び縮みできない状態なので

腕を上げたり後ろに回したりができないんです。


ご本人的には良かれと思ってやってくださったのだと思います。

だけど、今すでに整形外科で診てもらいリハビリも受けている状態なので

やはり悪いところをちゃんとわかっている人にケアしていただきたいし

逆を言えば、わからない人に下手に触られて悪化する怖さがありました。


私もその時にすぐ断ればよかったんですが

いきなりのマッサージだったのと、身支度の作業が始まる前だったので

断るタイミングを失ってしまったんですよね。


まあ結果から言うと

マッサージによって状態は良くも悪くもならず、

よかったといえばよかったし、ほっとしたのですが。



でね。

その後、ふと思ったのです。

直接人の体に触れることはないにしても

これと同じこと、実は自分もやっちゃったこと、あったなーって。


もう10年以上前、薬膳講師活動を始めてすぐの頃のことなんですが

知り合いで教室の場所探しに協力をしてくれた人がいました。

その人の伝手で場所が決まり、教室の本番を前に現地で下見をした後

ちょこっとお茶をしに行ったんですよね。

こちらとしてはお礼も兼ねて、だったんですが。


で、その時に話の流れから彼女の体調の話題になったので

ちょこっと中医学的な視点から「こうするといいよー」みたいなことを

お伝えしたんです、お礼のつもりもあって。

そしたらみるみる彼女は不機嫌になり

「そんなことを聞くつもりはなかった」って怒られてしまいました。

あわててこちらも気分を害するつもりはなかったと謝り、

その場はなんとか収めることができました。

まあ、結局その人とはその後疎遠になってしまいましたけどね。



薬膳・中医学を学び、そのおもしろさに魅了されると

習ったこと、学んだことを試したくなりますよね。

それはもちろん、薬膳レシピを実際に調理して食べるということもあるけれど

弁証がおもしろいな、と思うと

それを人に体調のことやらいろいろ聞いてアドバイスしてみたくなりません?


これ、本当に注意が必要です。

相手が相談したい、アドバイスが欲しい、と要望してくれたのならいいのですが

合意なく勝手にするアドバイスは、それがいくら正しいもの、価値の高いものでも

アドバイスされた側には「余計なお世話」になってしまいます。

やった側としてはいくら相手に喜んでほしいという思いであっても、です。

特に、先日の私のケースのようにもうすでに治療を受けている状態であれば

ややもするとそのアドバイスは

治療効果を低めてしまうものになってしまうかもしれませんよね。


あと、これは自覚していないことが多いんですが

こういうケースでアドバイスしちゃう時って

客観的に見ると自分の力試し的にやっちゃってたりすることもあります。

つまり無意識にに相手を自分の実験台にしていたりすることもある、ということ。

これは、相手の方にとってはとても失礼ですよね。

私の、知人にやってしまったケースも

あとからよくよく考えてみると

そんな下心かつ慢心もあったような気がします。



私たちは薬膳・中医学という人の身体の神秘を扱うメソッドに魅力を感じ、

そしてそれを人に伝えたいと思っている人たちです。

(そうですよね?)

だけど、ややもするとそのメソッドを使って

いらぬおせっかいをしてしまうことだってありえます。

なぜ「いらぬおせっかい」なのかというと

その身体に対して世界で一番密に関わっているのは

目の前にいるその人本人だから。

勝手に了解もなくアドバイスしようとするのは

挨拶もなく無言で人の家の鍵を開けて入り込もうとするようなものです。


だから、もしご自身の知識を使って誰かのアドバイスやケアをしようという時は

まず、相手の合意を得てからにしましょう。

めんどくさいかもしれないけど

そうやって相手への敬意を払う積み重ねをすることで

あなた自身への信頼につながっていきます。

お仕事にしているならなおさら意識しておいてくださいね。


ということで、今回はちょっと辛口の話題でしたが

自戒も込めてお話してみました。


しかし、腕、はよ治らんかなー。

今のところの不便は、前開きシャツやカーディガンのボタンが止めにくいことと

パンツ履いた時にシャツのすそ(特に後ろ)がうまく収められないことです汗



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11月のオンライン薬膳読書会

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今月の日程とミーティングIDはこちら

つばめ薬膳アカデミー さんがあなたをスケジュール済みの Zoom ミーティングに招待しています。


トピック: オンライン薬膳読書会 11月

時刻: 2024年11月11日 08:00 PM 大阪、札幌、東京


参加 Zoom ミーティング

https://zoom.us/j/93333548639?pwd=yfNIGhM87nJDn1XSyX9yx2Ou1zHbbY.1


ミーティング ID: 933 3354 8639

パスコード: 348380





オンライン薬膳読書会とは

オンライン上で行う、いわゆる読書会、

皆さんそれぞれから何か1冊、本を紹介していただく、という

イベントです。


ただ、普通に本の紹介し合いっこをするのはおもしろくない

せっかく薬膳専門家さん、薬膳を伝えたい人の交流の場なので、


紹介する本は「薬膳」「薬膳の活動」に関するもの

あるいは「薬膳」の勉強・活動に役立ったもの、としましょう。


例えば「薬膳」のレシピ本とかでもいいですし

ご自身が薬膳の活動をする際、参考にするために読んだ

ビジネス本や自己啓発本とかでもOK。


おひとり1分で、読んだ感想などなどお話ししてください。


ご参加のみなさん全員からのご紹介が終わったら、

時間まではフリータイム。


日頃感じていることをお話ししたり、情報交換など楽しみましょう。


ぜひ「薬膳を伝えたい人」同士のつながりを作ってくださいね。


もちろん、「渡辺と話をしてみたい!」という方も大歓迎です。



こちらのイベントはzoomを使って行います。


今月は11月11日(月)に開催いたします。

(いつもは毎月10日なのですが、私の予定が合わず11日になりました)


20:00よりミーティングルームを開放します。

21:30までの間であれば、いつでも入退室OK。

お好きなタイミングでご入室ください。

この時間は私ひとりでも開けておりますので、

お気軽にご参加くださいね。

(現在ご参加人数少なめなので、ゆっくりお話しできますよ♪)


<当日ご用意いただくもの>

ご紹介いただく本1冊

*「薬膳」「薬膳の活動」に関わるものであれば、どんな本でもOK

 薬膳や中医学、漢方に直接関係のないものでも

 ご自身の薬膳活動の参考にしたものであれば

 ビジネス書や小説、自己啓発書なども大歓迎です!

 過去にはマンガや写真集などもありました。


<ご参加にあたってのお願い>

・ご入室の際、お名前はこのメルマガに登録されているものを表示してください。

・ご入室の際、カメラは「ON」の状態でお願いします。

 (せっかくの交流の場なので、お顔を見ながらお話ししたいです)

・会の最後に全員での写真を撮ります。

 撮った写真は渡辺のインスタ・ブログに掲載しますので予めご了承ください。

 顔出しNGの方も、ご紹介の本でお顔を隠すなどしてご協力をお願いします。


ぜひお気軽にご参加ください!

お会いできることを楽しみにしています!



■11月の暦■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


11月に訪れる二十四節気と七十二候の暦です。

教室の生徒さんにお伝えしたり、お店のメニュー作りの目安にしたり

ご相談者さんへのアドバイスの参考にしてくださいね。


◇霜降…10月23日

 朝晩の冷え込みが厳しくなり、場所によっては霜が降りることも。

 1日の寒暖差で体調を崩さないよう注意しましょう。

・末候:楓蔦黄(もみじつたきばむ)…11月2日


◇立冬…11月7日

 暦ではいよいよ冬の始まり。

 朝の日の出時間もずいぶんと遅くなってきました。

・初候:山茶始開(つばきはじめてひらく)…11月7日

・次候:地始凍(ちはじめてこおる)…11月12日

・末候:金盞香(きんせんかさく)…11月17日


◇小雪…11月22日

 山間部では早くも雪がちらつくのがみられるようになる頃。

 紅葉はそろそろ見頃でしょうか。

・初候:虹蔵不見(にじかくれてみえず)…11月22日

・次候:朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)…11月27日

・末候:橘始黄(たちばなはじめてきばむ)…12月2日


◇大雪…12月7日

 いよいよ平野部でも雪が降るようになる頃とされます。

 少しずつ冬らしさを感じられるようにも。

・初候:閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)…12月7日

・次候:熊蟄穴(くまあなにこもる)…12月11日

・末候:鮭魚群(さけのうおむらがる)…12月16日


二十四節気とは1年を24等分(約15日間)した季節の暦。

そしてそれをさらに3等分(約5日間)したものが七十二候です。

それぞれの名前は気象や動植物の変化にちなんだものがつけられており、

季節の変化を知る上でとても役に立ちます。



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今月の養生テーマ

「初冬のカゼ対策」

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毎月初めに公開の動画「つばめの養生メッセージ」ですが

今月も腕の調子が思わしくなく編集作業が難しいため

お休みをさせていただきます。ごめんなさい。


過去にアップした動画はつばめHPのトップページからご覧いただけます。


つばめ薬膳アカデミーHP

https://tsubameyakuzen.com/



今月は7日に「立冬」、22日に「小雪」を迎えます。

暦ではいよいよ冬のスタート。

それに合わせたかのように、先週から気温がぐんと下がりました。

体調崩してないですか?

カゼ引く人も増えてきましたね。



〜「初冬のカゼ対策」のための薬膳のヒント〜


この時期、このテーマこそ薬膳の知恵を存分に活かしていただきたい!

なぜならぴったりハマると効果出るのが早い!からです。


薬膳を学ばれた方ならカゼ(感冒)は

風邪(フウジャ)の仕業、というのはもうご存知だと思います。

風邪ということは、風の邪気。

なので体の中でも風の当たるところから侵入します。

それが皮膚とか口、鼻、というわけですね。

体の浅い部分なので、体表という言い方をすることもあります。


つまり、カゼのひきはじめは邪気が体表、体の浅いところにあるわけで

いかに早く邪気を「外に出してしまう」かが大事。

逆に「中に入れる」のは「こじらせる」ということです。


で、お手当てとしては解表作用のあるものを摂って発汗することで

体表の邪気を出していきます。


が、ここで気をつけたいことがひとつ。

「カゼひいたら体力消耗するから、合わせてしっかり補気しよう」

(あるいは、「ドリンク剤でスタミナつけよう」)

なんて思ったりしてませんか?


これ、中医学的にはNGです。

「補う」ということは「中に入れる」ということなので

強く補うと邪気も中に引き込んでしまう、つまりこじらせやすくなります。


カゼをひいたら、まず邪気を払うことが優先です。

まずはしっかり解表しましょう。

そしてじんわり汗をかいて寒けがおさまってから

体力補充してくださいね。



■つばめ薬膳アカデミーからのお知らせ■ーーーーーーーーーーーー


◆薬膳師のためのブラッシュアップセミナー◆

https://tsubameyakuzen.com/contents_166.html


「冷え症」「むくみ」など毎回1テーマを設け、

中医学的な見立て方や薬膳レシピを立てるポイントをお伝えします。


今月特におすすめのテーマは「冷え症」そして「生理不順」。


寒くなると冷え症の方にとっては本当に毎日がつらくなりますよね。

この冬は薬膳・中医学の力を借りて、体を整えながら快適に過ごしませんか?


そして寒い時期症状がつらくなりがちなのが「生理不順」、特に「生理痛」です。

このセミナーの「生理不順」の回では、特に「生理痛」にフォーカスして

発症のメカニズムやお手当のコツをお話ししています。

毎月やってくる不快な痛み、上手に付き合って和らげたいですね。


これまでライブ講座として開催してきた人気セミナーですが

昨年8月から動画講座としてのご提供を始めました。

今後約2年間(2025年12月までの予定)公開していますので

期間中なら何度でもご視聴いただけます。

また、これまでご受講いただいたテーマについては

「リピート受講」扱いとなり、

50%OFFの特別価格でご受講いただけます。

ぜひご活用ください!



◆薬膳師のための無料オンライン進路相談◆

https://tsubameyakuzen.com/contents_251.html


毎月「5のつく日(5日・15日・25日)」は「進路相談の日」!


薬膳資格を取ったそのあとは?

もうすでに資格は取ったけれど、これからどうやって活動を始めれば?

そんな疑問にお答えします。

もちろんつばめ薬膳アカデミーの講座・ワークショップについての

ご質問も大歓迎!

気になる講座・ワークショップがあればぜひこちらにお越しください。

今月の相談日は15日(金)、25日(月)、

そして来月は5日(木)まで日程決まっています。

(12月5日はご予約枠の設定少なめです)


ご予約状況は上記ページでご確認いただけます。



◆渡辺真里子の薬膳よもやま話(YouTube)◆

https://www.youtube.com/playlist?list=PLrV-rMoI98TPtI2740ozjbVbWl0zhHP5A


7月よりタイトルをリニューアルし、

配信日を週3回変更しましたが、

その後私事で忙しくなったり、腕痛めたりして

思うようにアップができておりません。。。泣

とはいえ、かれこれ120本以上バックナンバーがありますので

よかったらお好きなテーマのものを聞いてみてくださいね。



===



講座・ワークショップについては

現在ご希望者様からのリクエストによる開講方式をとっております

受講希望の方は下記のフォームよりお問い合わせいただくか、

「オンライン進路相談」をご予約ください。


講座開講お問い合わせフォーム

https://tsubameyakuzen.com/webform_41.html




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