神戸市・薬膳専門家さんのための教室 つばめ薬膳アカデミー
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【月刊つばめ通信】2022年10月号

2022/10/14
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薬膳を仕事にする人のためのメルマガ
月刊つばめ通信 2022年10月号
https://tsubameyakuzen.com
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こんにちは。渡辺真里子です。
今月も大変大変お待たせいたしました。
10月の「月刊つばめ通信」をお送りします。

今月は、新たに登録してくださった方がたくさんいらっしゃいまして
ありがたい限りです。
初めましてのみなさま、これからどうぞよろしくお願いいたします。



まずはご案内なのですが、
先日プロのライターさんにインタビューをしていただきまして
その様子がライターさんのブログ「ナチュごよみ」で公開されました。

https://www.natugoyomi.com/post-7032/

こちらのブログ、薬膳を学ぶ学校選びの情報や実際に学び始めてからの様子など
「薬膳を学ぶ」上での情報が盛りだくさんなのでご存じの方も多いと思います。

その中で、今回は「薬膳と生きる人」というシリーズで取り上げていただきました。
本当は1回だけの掲載予定だったのですが、私がやたらとしゃべりすぎたため笑
ありがたくも前後編の2回に分けて掲載していただくことになりました。

私の「薬膳」そして「つばめ」に対する熱ーい思いを
わかりやすくまとめてくださっています。
ぜひご一読くださいね!
後編は今週末にアップされるそうですので、こちらもぜひ!


さてさて今回の本題ですが、

先週末に「薬膳を仕事にしたい人のための起業塾」第1期が終了しました。
受講生さんの見事な最終プレゼンの余韻に浸りながら
最後にお茶会として自由におしゃべりする時間を設けたのですが

そこでちょっと話題になったのが
「薬膳レシピを立てることにまだちょっと自信がないんだけどどうしたら?」
ということ。

これ、薬膳師さんあるあるですよね〜。
私も資格取り立ての頃はそんなことを感じていました。

ということで、今回はその疑問に対する
私なりの考えをお話ししたいな、と思います。


ーーー



正直言いますと、

資格を取っただけではなかなかレシピを立てる自信ってつけようがないんですよね。

(↑問題発言?!笑)


これは私が学ぶ側と教える側、両方に立ってみて感じていることなんですが

資格を取るまでに勉強することって

中医学の基礎理論とか食薬の効能とか、覚えることがいっぱい!です。

で、そんな中で当時学ぶ側だった私は、手探り状態で薬膳レシピを立て、

それを課題提出してコースを卒業し、試験に挑んだわけです。


おかげさまで試験に合格し、晴れて「国際薬膳師」となったわけですが、

自分が立てるレシピがちゃんとできているかどうかについては

正直もやっとしていました。


なぜなら、薬膳レシピを立てるための手順を教わった、という感覚が

はっきりとは持てなかったから。

なんとなく自己流な感じのままだったんです。


(で、その後、本草の研究科で学んだので、

 今はそれなりに自信を持てるようになりましたが)



で、ですね。


これが教える側に立った時にわかったんです。

これだけの内容を教えるのは1年だけだといっぱいいっぱいで

薬膳レシピの立て方のトレーニングをするところまでにはたどり着けない

ということに。

(実はこれ、私的にはとっても悔しかったんですよ)


私は、アカデミーのHPの中でも書いているのですが

薬膳レシピって薬膳専門家さんにとっては一番の成果物というか

究極のアウトプットだと思うし、

その一方で一番その人のスキルのレベルが現れるものだと思っています。


だから、薬膳専門家として活動を続けていくにあたっては

薬膳レシピを立てるスキルのレベルアップは常に目指してほしいし

専門家だからこそ、自信を持ってレシピを発表できるようになってほしい。

そう思っています。


(そのために作った講座が「薬膳プロ・スキルアップ講座」というわけです)


そしてもうひとついうと、

「なんちゃって薬膳」という言葉があったりするのですが、


まあこれって違う言い方をすると「薬膳もどき」というか

薬膳っぽいお料理だけど、

組み立てを見てみると「これは薬膳と言えるのかな?」という感じのものです。


厳しい言い方をすれば、薬膳専門家さんならみんな

「なんちゃって薬膳」ではなくちゃんと理論に基づいた「効く薬膳」を

提供できるようになってほしいのですが、


まあそれはあくまで理想かな、とも思ってまして。


実際のところを考えると、特に飲食店で提供する薬膳は

「なんちゃって薬膳」でもいいと思っているんです、私。


なぜなら、不特定多数のお客さんが食べに来るのが飲食店ですから

それぞれの人の体質に合わせて調理なんてしていられないですし


そもそもお客さん側としても「家では食べられない」おいしいものを期待して

飲食店を利用することも多いですもんね。


でも、例えば教室など教える教材として発表する薬膳レシピは

「なんちゃって」ではいて欲しくないな、と考えています。


なぜなら、教わった生徒さんがそのレシピを見てお料理するときって

基本的には教わった「薬膳的効能」を期待して作るわけですよ。


飲食店で食べるお料理よりも、より効果効能を期待されている、

つまり「効く薬膳」であることを求められているわけです。


なので、私個人の考えとしては

薬膳を教えている人、教室を持っている人ほど

しっかりと「効く薬膳」を提供できるようになってほしいし

薬膳レシピのレベルを上げていってほしいと思っています。



じゃあ、どうやったらレベルを上げられるか、というと。。。


これはもう、「数稽古」しかないと思います。


そして「実際に食べて効果を感じられるかどうか」を自分で確認することも大事。


それからもうひとつ。

これが結構大事だと思うんですが、


ちゃんと理論的に「効く薬膳」になっているかどうかを人にチェックしてもらうこと。


ここまでできると、レベルが飛躍的にアップすると思うんですよねー。


でも、なかなか「チェックしてもらう」機会ってないですよね。。。



…というお話を、最後のお茶会でしていました。




そこで、決意しました。ワタクシ。


あなたが立てた薬膳レシピ、

「効く薬膳」になっているかどうか、チェックいたします!

というサービスを始めます。


これ、実を言うと超・裏メニューで今までもこっそりご提供していたんですが

これを機会に、このメルマガを読んでくださっている方限定で

ちょっと表に出してみようかな、と思っています。


興味持ってくださる方、どのぐらいいらっしゃるでしょうか???

(誰もいなかったらと思うとちょっと心配)


ただいま、詳細を詰めているところです。


来月号ではお知らせできると思いますので、

ご興味ある方は、ぜひ今から薬膳レシピを作ってストックしておいてくださいね。


楽しみにお待ちください〜。




■10月の暦■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


10月に訪れる二十四節気と七十二候の暦です。

教室の生徒さんにお伝えしたり、お店のメニュー作りの目安にしたり

ご相談者さんへのアドバイスの参考にしてくださいね。


◇秋分…9月23日

 ここから陽気が地下に潜り、陰気が地上を支配します。

 気候がぐっと秋めいてくる頃です。

・末候:水始涸(みずはじめてかるる)…10月3日


◇寒露…10月8日

 気温がさらに下がり、特に朝は肌寒さを感じるほどになる頃。

 草木に冷たい露もつくようになります。

・初候:鴻雁来(こうがんきたる)…10月8日

・次候:菊花開(きくのはなひらく)…10月13日

・末候:蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)…10月18日


◇霜降…10月23日

 朝晩の冷え込みが厳しくなり、場所によっては霜が降りることも。

 1日の寒暖差で体調を崩さないよう注意しましょう。

・初候:霜始降(しもはじめておりる)…10月23日

・次候:霎時施(こさめときどきふる)…10月28日

・末候:楓蔦黄(もみじつたきばむ)…11月2日


◇立冬…11月7日

 暦ではいよいよ冬の始まり。

 朝の日の出時間もずいぶんと遅くなってきました。

・初候:山茶始開(つばきはじめてひらく)…11月7日

・次候:地始凍(ちはじめてこおる)…11月12日

・末候:金盞香(きんせんかさく)…11月17日



二十四節気とは1年を24等分(約15日間)した季節の暦。

そしてそれをさらに3等分(約5日間)したものが七十二候です。

それぞれの名前は気象や動植物の変化にちなんだものがつけられており、

季節の変化を知る上でとても役に立ちます。



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今月の養生テーマ

「乾燥から体を守って元気に過ごそう」

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毎月初めにアップをしている動画「つばめの養生メッセージ」。

今月は編集トラブル続きでアップが遅くなりましたが

ようやく本編とPart2(おすすめ食材編)を公開しました。

(もう月の半分終わっちゃうのに。。。ごめんなさい!)

アカデミーHPのトップページからご覧ください。


つばめ薬膳アカデミーHP

https://tsubameyakuzen.com/



さて今月は8日に寒露、23日に霜降を迎えます。

暦名を見ると「あー寒くなるのね」という感じがひしひしとしますが

このところすっかり寒さを感じるようになってきましたね。

神戸の山の中に住む私は、夜あまりの寒さに、

先日とうとうエアコンの暖房ボタンを押してしまいました。。。


まあ寒さもそうなんですが、

最近は空気の乾燥も進んできたなあ、と感じます。

まわりで咳き込む人が増えたような感じがしますねえ。

私自身、実はこの10月から11月にかけて例年「鬼門」でして

ある時期には、なぜか決まってこの頃にカゼをひき、

のどに来て声は枯れるわ咳は残るわという、

辛い2ヶ月間を何年か続けて過ごした思い出があります。

その頃はもう講師の仕事をしていたので、なかなか辛いものがありました。。。



〜「体のうるおいを底上げする」のための薬膳のヒント〜


とはいえ、ですね。

乾燥って実は防ぎようがないんですよねー。

養生的に有効な方法というと、もうこれは口鼻を塞ぐしかない。

マスクの着用、これに尽きるかな、と思います。


ですがそれよりも、です。


今月の動画の中でお話をしているのですが

大事なのは「乾燥に負けない状態の体にしておくこと」。

言い換えると「しっかりとうるおいで満たしておく」ということが大切になります。

じゃあ「うるおい」はどうしたら満たせるのか、というと

「血」「津液」あるいは「陰液」といった

体の正常な機能を支える物質の中でも液体のものを守ること、

あるいは補っておくこと、ということになります。


なので、今月のおすすめ食材としては「滋陰」の効能を持つものを

4品ご紹介しました。

それで、ここからが薬膳専門家さん向けのお話なのですが、

「滋陰」(あるいは「養血」も、なんですが)の薬膳を組み立てるときは

「辛味」の使い方に注意をしてください。

ご存じのように「辛味」には発散の作用があります。

つまり「辛味」の作用によってせっかく補った「陰液」や「血」を

損なってしまう可能性もある、ということ。

特に唐辛子や胡椒、山椒など「辛熱性」のものは要注意!です。

これ、結構やっちゃいがちな残念ポイントなので、

読者のみなさまはぜひ!頭の隅っこでいいので置いておいてくださいね。




■つばめ薬膳アカデミーからのお知らせ■ーーーーーーーーーーーー


◆薬膳師のためのブラッシュアップセミナー◆

月ごとに平日と週末の各1回開催。

「冷え症」「むくみ」など毎月1テーマを設け、

中医学的な見立て方や薬膳レシピを立てるポイントをお伝えします。

11月…「生理不順」…11月6日(日)13:30〜15:30

12月…「冷え症」…12月4日(日)13:30〜15:30

※いずれも教室受講、オンライン受講、録画視聴からお選びいただけます。

https://tsubameyakuzen.com/contents_166.html



◆次回は20日。薬膳師のための無料オンライン進路相談◆

薬膳資格を取ったそのあとは?

もうすでに資格は取ったけれど、これからどうやって活動を始めれば?

そんな疑問にお答えします。

もちろんつばめ薬膳アカデミーの講座・ワークショップの内容について

いろいろ質問したいという方も大歓迎!

先ほどご紹介した「つばめ講座説明会」にご予定が合わない方には

こちらでのご説明も可能です。

前日まで受け付けています。

お申し込みはこちらからどうぞ。

https://tsubameyakuzen.com/contents_251.html



◆薬膳プロ・スキルアップ講座(薬膳レシピ作成スキルアップ講座)◆

 ベーシックコース

  https://tsubameyakuzen.com/contents_21.html

 アドバンスコース

  https://tsubameyakuzen.com/contents_20.html


◆おうち教室作りワークショップ◆

  https://tsubameyakuzen.com/contents_236.html


上記については現在リクエストによる開講とさせていただいています。

受講希望の方は下記のフォームよりお問い合わせいただくか、

「オンライン進路相談」をご予約ください。


講座開講お問い合わせフォーム

https://tsubameyakuzen.com/webform_41.html



そのほかの講座・セミナーについては

つばめ薬膳アカデミーホームページをご覧ください。

https://tsubameyakuzen.com



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