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薬膳を仕事にする人のためのメルマガ
月刊つばめ通信 2019年12月号
https://tsubameyakuzen.com────────────────■◆■
こんにちは。渡辺真里子です。
12月に入りましたね。
今年もあとひと月と思うとせわしなく感じますが、
もうすでに来年に向けて準備を始めていることもあって
ワクワクする気持ちもあります。
さて、今回は都合により1日遅れの配信とさせていただきました。
今回のテーマは「薬膳の先生も漢方薬のこと知ってみませんか?」
というお話です。
ある意味来年に向けての私の所信表明みたいなもの、かな。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
ーーー
私は、今でこそ薬膳、つまり食に軸足をおいて活動していますけれど
もともとは薬の方に興味があって勉強を始めた人でした。
でも、医療系の資格を全く持っていないので
薬の方ではなかなか仕事にしづらい。。。
その一方で、薬膳だと自分で自由に組み立てられたり、
なにより日常にも取り入れやすい。
だから、気軽だし多くの人に知識を活用してもらいやすいかも。
ということに魅力を感じて
薬膳を中心にお伝えするようになりました。
そんなこともあるせいか、私が薬膳のセミナーやると
なぜか漢方薬のことを聞かれることも多いのです。
「今飲んでるのって私に合ってますか?」とか
「私におすすめのものってありますか?」とか。
もちろん私がおすすめしたところでお売りできるわけでもないですし
そもそもアドバイスに対して責任を持てるわけではない。
なので、おすすめのものを見繕うことはなるべく避け、
すでに飲まれているものがあれば
これはこういう効能なので合ってますよ、とか
お伝えする程度に答えるようにしてきました。
それでも、そうやって解説をさせていただくと
結構安心される方が多かったです。
やっぱり漢方薬って「なんだかよくわからない」薬なんですよねー、
一般の人にとっては。
そうこうしていると、
つばめに通ってきてくださっている薬膳の先生からも
「生徒さんから相談されることが多いんですー」というご相談を
受けることが多くなってきました。
そこで思ったんです。
薬膳の話を聞きたい人って、今までは
「食」に関心の高い人というイメージを持っていたけれど
実は「漢方薬」のことを知りたい、という人も多いんじゃないか、とか。
薬膳を知ろうとすることは、
漢方薬をのことを知る入り口の役目も果たしているんじゃないか、とか。
なので、これからの薬膳の先生って
食のことはもちろんですが、漢方薬のこととか
もちろんそのベースとなる中医学のことを知る入り口として
わかりやすくお伝えするお役目を担う人が増えてきてもいいんじゃないか、
と思うようになりました。
あと、漢方薬の構成、成り立ちを知っておくと
それを食材に置き換えれば「薬膳」にすることができます。
だから漢方薬の知識があると、それを真似れば
しっかり効果も期待できる薬膳のレシピも増やすことができるのですよね。
そんなことをつらつらと考えていると、
つばめの受講生さんたちから「もっと漢方薬について知りたい!」という
リクエストをいただいてしまいました笑
ということで、実は以前からやりたいな、と思っていたけれど
なかなか覚悟が決まらなかったことをやろうと
いよいよ重い腰を上げることにしました。
前置きがかなり長くなりましたが、
そんないきさつから、来年は「漢方薬」のことを
もっと深くお伝えしていくことにしました。
例えばそれぞれの漢方薬がどういう成り立ちになっていて、
それはどういう意図があるのか、とか。
同じ症状・トラブルでもどの漢方薬をどう使い分けていくか、とか。
それを特にドラッグストアで手に取ることのできるものに絞って
お伝えしていこうと思います。
…と、そんなことを考えていたら、
昨日こんなニュースがネットに上がっていました。
↓
市販類似薬は保険対象外 病院処方の風邪薬など 医療費抑制へ政府調整
(産経新聞)
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6344027この中には漢方薬も入るようです。
これ、ある意味業界的にはチャンスだと思っているのですが
その一方で、一般の人にももっと漢方薬について
知識を持ってもらう必要があると感じます。
店頭でちゃんと選べるようにね。
だからこそ、これからの薬膳の先生のお役目って
大事なんじゃないかな、と思うのです。
もちろん、薬膳の先生だからといってみんながみんな
漢方薬のことまで詳しくなる必要はないと思います。
「薬膳」というカテゴリーの中で
調理実習などを通じながら「食」の楽しさをお伝えする先生もいれば
ちょっと薬の範囲まで解説できる先生もいていいんじゃないかな、ということ。
薬膳の先生にもいろんなタイプがいればいいですよね。
ということで、来年は漢方薬についての講座もスタートさせます。
イメージとしては、ごりごりの臨床向けの内容というよりは
あくまで薬膳の専門家さん向けに、食と薬をつなげていくような内容を
考えています。
このメルマガの下の方で新講座のご案内をしていますので、
よかったらご覧くださいね。
そして、もしご興味があればぜひ「つばめ」までお越しください!
お待ちしています!
■12月の暦■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
12月に訪れる二十四節気と七十二候の暦です。
教室の生徒さんにお伝えしたり、お店のメニュー作りの目安にしたり
ご相談者さんへのアドバイスの参考にしてくださいね。
◇小雪…11月22日
雪国では雪が降り始めるようになる頃。そろそろコートが必要になりますね。
・次候:朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)…11月27日
・末候:橘始黄(たちばなはじめてきばむ)…12月2日
◇大雪…12月7日
都心部でも雪がちらつくことが。ぐっと寒くなってくる頃です。
・初候:閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)…12月7日
・次候:熊蟄穴(くまあなにこもる)…12月12日
・末候:鮭魚群(さけのうおむらがる)…12月17日
◇冬至…12月22日
陰が極まり、ここから少しずつ日が伸びていきます。昔はここがお正月でした。
・初候:乃東生(なつかれくさしょうず)…12月22日
・次候:麋角解(さわしかのつのおつ)…12月27日
・末候:雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)…1月1日
二十四節気とは1年を24等分(約15日間)した季節の暦。
そしてそれをさらに3等分(約5日間)したものが七十二候です。
それぞれの名前は気象や動植物の変化にちなんだものがつけられており、
季節の変化を知る上でとても役に立ちます。
今年もあとひと月。
何かと気忙しい時期がやってきました。
クリスマスも近いですし、楽しい行事も多くなりますね。
ただ、暦に目を移すと今月の下旬には冬至を迎えます。
自然界の動きでは、陰が極まる時期。
1年で最も夜が長くなるように、養生の視点で考えると
なるべく心身を休めることに意識を向けたほうがいい時期でもあります。
とはいえ今月は、年内にやらなければいけないことがあったり
方々からお誘いがかかったり、と
なかなか自分の時間が取りづらい時期であるのは事実。
であれば、スキマ時間でちょこっと休みをとることを意識してみましょう。
例えば、意外と効果があるのが「抑目静耳」といって目と耳を休めること。
静かなところでしばらく目を閉じてみましょう。
様々な刺激にさらされることは脳の疲労にもつながりますから
目や耳を休めることで結構スッキリしますよ。
場所で結構おすすめなのはトイレの個室です!笑
あ、もちろん休めるときにはしっかりと睡眠や休息をとってくださいね。
そして元気に新しい年・2020年を迎えましょう!
■つばめ薬膳アカデミーからのお知らせ■ーーーーーーーーーーーー
◆新講座「薬膳師のための方剤学講座」◆
薬膳のプロの方々から熱いラブコールをいただき、
来年より新講座を開講します。
中医学・漢方の入り口の案内役となることの多い
薬膳のプロ・先生だからこそ、知って活用していただきたい「漢方薬」。
この講座では、特に薬店などで手に入る「漢方薬」に絞って
それぞれの効能や使い分けをご紹介します。
月1回、6回のコースです。
https://tsubameyakuzen.com/contents_202.html◆薬膳師のためのブラッシュアップセミナー◆
月ごとに平日と週末の各1回開催。
「冷え症」「むくみ」など毎月1テーマを設け、
中医学的な見立て方や薬膳レシピを立てるポイントをお伝えします。
12月…「冷え症」12月5日(木)、12月8日(日)
1月…「花粉症」1月5日(日)、1月9日(木)
https://tsubameyakuzen.com/contents_166.htmlお申し込みの受付は
12月分:12月5日開催…2日(本日)まで、12月8日開催…5日まで
1月分についてはお申し込み状況によって
開催1週間前までの受付となることがあります。
お申し込みはどうぞお早めに。
◆薬膳レシピ作成スキルアップ講座◆
ベーシックコース次回は1月19日スタート予定です。
https://tsubameyakuzen.com/contents_21.htmlアドバンスコース7月クラス開講中。
https://tsubameyakuzen.com/contents_20.htmlいずれのコースも単発での受講が可能です。
◆つばめ相談室◆
薬膳を仕事にするあなたのための120分。
講座をどう組み立てる?
薬膳メニューを導入したいけれど、どうしたらいい?などなど、
仕事をする中で生まれた疑問・お悩みの解決にお役立てください。
https://tsubameyakuzen.com/contents_18.html◎開催間近!渡辺コラボイベントのお知らせ
◆紅茶の先生とのコラボ!季節の紅茶を楽しむレッスン◆
こちらも好評だった、季節に合わせおいしい紅茶を飲みくらべる企画。
今回は「冬のクリスマスブレンド編」と題し、
クリスマスならではの楽しい紅茶をみなさんでブレンドしていただきます。
渡辺は季節の特徴と上手な過ごし方についてお話しする予定です。
12月7日(土)兵庫・明石市内での開催です。
https://www.facebook.com/events/431843244120263/?ti=icl◎その他お知らせ
◆「体質タイプ・薬膳茶」オンラインでもお求めいただけます◆
渡辺の体質改善プログラム「体質タイプ・コンサルティング」で
お伝えしている8つの「体質タイプ」。
このほど、それぞれのタイプに合わせた薬膳茶を開発しました。
ちょっと一般では手に入りにくい薬膳素材もラインナップしています。
https://tsubameyakuzen.com/contents_176.html★イベントで試飲していただけます。
直近では12月7日の「季節の紅茶レッスン」でご用意しています。
◆渡辺真里子のLINE@、配信しています。
季節の暦の節目にその時期におすすめの食材・養生法などをお知らせします。
メッセージで食材名を送信すると、その食材の薬膳的効能もお伝えしています。
出先でちょっと効能を調べたい、という時にご利用くださいね。
https://line.me/R/ti/p/%40wli3938k