神戸市・薬膳専門家さんのための教室 つばめ薬膳アカデミー
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【月刊つばめ通信】ちょっと気が早いですが、おせち料理の薬膳的効能を調べてみましょう

2018/12/01

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月刊つばめ通信 2018年12月号

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こんにちは。渡辺真里子です。

 

毎年思うことですが、12月に入るとなぜか気ぜわしくなりますね。

なんでだろう???

正直な気持ちをお伝えすると、

あとひと月でおせちやお雑煮を食べていると思うと何だか変な感じがします。

ついこの間食べたのになあ。

 

…ということはさておき、今回は

おせちの薬膳的効能を調べてみましょう、というお話です。

 

 

ーーー

 

 

 

おせち料理というと、黒豆にごまめ、酢ばすや栗きんとん、などなど

いろいろ思い浮かぶものがありますね。

最近はデパートやレストランなどの豪華なおせちを利用するご家庭も

ずいぶんと増えました。

昔は「おせちもいいけどカレーもね♪」というテレビCMが流行ったりして

「飽きるもの」というイメージもありましたが、

それでも廃れないのは、やっぱりおせちをいただくことで

新しい年が訪れた華やいだ気持ちを実感できるからではないでしょうか?

 

 

さて、おせち料理というと、その料理や素材に

さまざまないわれが伝わっていたりします。

例えば「ごまめ」だと「まめまめしく働けますように」とか

別名の「田作り」から「豊年満作」を祈ってとか。

こんないわれを聞くのもおせちをいただく楽しみになっていたりしますよね。

 

薬膳とおせち料理は全く概念の違うものなので共通性はありません。

でも、この時期にいただくと良い効能を持つものがたくさん使われています。

 

 

例えば冬は腎を養いたい季節ですが、

おせちによく登場する素材で腎に入るものというと

エビ、栗(栗きんとん)、黒豆、昆布(昆布巻き)などがあります。

 

また、冬の寒さから身体を守るためには、衛気を固めることが大切です。

衛気を固めるということは、気をしっかりと養うということ。

栗、さつまいも、(きんとん)、いわし(ごまめ)、タイ(祝い鯛)、

これらはいずれも補気の効能に優れています。

また衛気を固めるということで言えば、とても優れた効能を持つのが

おもち(おせちではなくお雑煮ですが)です。

 

 

…というように、おせち料理を題材に薬膳的効能を調べておくと

例えばご家族だったり、教室の生徒さんだったり、お店のお客さまに

「○○って薬膳ではこんな効能があるんですよ」と紹介しやすいです。

そして興味を持ってもらいやすくなります。

 

 

 

薬膳の魅力を伝えるには、まず伝える相手に興味を持ってもらうことが大切。

そんな意味では、わりとみんな共通して同じものをいただくことの多い

おせち料理って絶好な教材になりますよね。

おせちのそれぞれの素材のいわれって、お正月の時期に興味を持つ人も多いです。

それにくっつける形で薬膳的な効能もお伝えしてみるって、

結構イケてる薬膳プロモーションだと思いませんか?

 

 

そしてこれを読んでくださっているあなたにもメリットがありますよ♪

こうやって楽しみながら食材の薬膳的な効能を調べたりすると

だんぜん「覚えやすい」です!

今、薬膳を勉強中で、資格試験のために頑張っている人にとっては

それぞれの食薬の効能を覚えるだけでも大変。

でもこうやって具体的な教材があれば、調べるのも楽しいですよね。

調べたら、ぜひまわりの人にも伝えてみましょう。

調べること(インプット)と伝えること(アウトプット)はワンセット。

両方をやることで記憶にも残りやすくなります。

 

 

まだ12月に入ったばかりでちょっと気が早い気もしますが、

この年末はぜひおせち料理を題材に、薬膳の知識と親しんでみてくださいね!

 

 

 

■12月の暦■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

12月に訪れる二十四節気と七十二候の暦です。

教室の生徒さんにお伝えしたり、お店のメニュー作りの目安にしたり

ご相談者さんへのアドバイスの参考にしてくださいね。

 

◇小雪…11月22日

 さらに気温が下がり山間部では雪がちらつき始める頃

・末候:橘始黄(たちばなはじめてきばむ)…12月2日

 

◇大雪…12月7日

 平野部でも初雪が見られるようになる頃

・初候:閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)…12月7日

・次候:熊蟄穴(くまあなにこもる)…12月12日

・末候:鱖魚群(さけのうおむらがる)…12月17日

 

◇冬至…12月22日

 1年で最も陰が極まる日。新たな陽がひとつ生まれます

・初候:乃東生(なつかれくさしょうず)…12月22日

・次候:麋角解(さわしかのつのおつる)…12月27日

・末候:雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)…1月1日

 

二十四節気とは1年を24等分(約15日間)した季節の暦。

そしてそれをさらに3等分(約5日間)したものが七十二候です。

それぞれの名前は気象や動植物の変化にちなんだものがつけられており、

季節の変化を知る上でとても役に立ちます。

 

12月に入りましたが、ずいぶんと暖かい日が続いていますね。

それでも朝晩は冷えるので、厚着しがち。

寒さから身体を守るのはとても大切なことですが、

汗をかくほどの厚着には気を付けましょう。

カゼをひきやすくなりますし、正気の消耗にもつながります。

体温調節はぜひこまめに。

もし暑くて汗をかいてしまったら早めに拭き取ってくださいね。



 

■つばめ薬膳アカデミーからのお知らせ■ーーーーーーーーーーーー

 

◆薬膳レシピ作成スキルアップ講座◆

ベーシックコース1月木曜クラス、2月日曜クラス開講予定です。

日程まもなくアップします。

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まずはこちらから。

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12月6日午前開催 受付は本日12月1日23時までです。

1月は日曜日に開催予定です。日程決まり次第HPにアップします。

https://tsubameyakuzen.com/contents_51.html

 

◆つばめ相談室◆

薬膳を仕事にするあなたのための120分。

仕事をする中で生まれた疑問・お悩みの解決にお役立てください。

https://tsubameyakuzen.com/contents_18.html

 

◆40代からのエイジングケア・グループカウンセリング◆

体質にあったセルフケアで幸せなエイジングをめざしましょう。

12月のテーマは「冷え症」、1月のテーマは「花粉症」です。

https://tsubameyakuzen.com/contents_55.html