薬膳を勉強して伝えてきた経験の中で起こったことなどを
お話しすることが増えてきました。
それは講座の時に受講生さんたちがいろいろ聞いてくださるからなんですけど
そうやってお話ししてみると、
私が思っていた以上に聞いてくださった受講生さんたちは
心に響くものを感じてくださっているようです。
自分にとっては「大したことないな」と思っていた体験でも
「先生でもそんなことがあったんですね〜」とか
「なるほどそうやればいいんですね!」とかといったご感想が聞けて
ちょっとでもその方の背中を押すことができているのかな。
なんだかそんなことがとてもうれしく感じます。
ちなみに、ここで言っている体験談とか経験談というのは
薬膳の勉強や仕事に関することも多いですが、
私が個人的に薬膳を日々の中で実践したり試したりする中で感じた
体や心の変化も含んでいます。
つまり、薬膳を学び、実践した経験のあるあなたなら
必ず何かしら語れることがある、ということ。
あなたオリジナルのお話ができる、ということなんです。
ではなぜ体験談や経験談を話すことをお勧めしているかというと
「説得力が高いから」、これにつきます。
薬膳って、日々の食事の中で実践することでもあるので
これを食べたからすぐにこんな風に体が変わった、
とかって言いにくい部分がありますよね。
だから、例えばランチつきのセミナーをやったとして
生徒さんにランチを食べてもらったとしても、
その効果をすぐに感じてもらえることはそう多くはないです。
むしろ、あまり実感がなくて「これってほんとに効くの?」と
思われてしまうこともあるかもしれません。
でも例えば
「実は湿を払うための食事を続けていたらいつの間にか体が軽くなっていた」
とか
「夏に清熱の食材で体に熱がこもらないようにしていたら夏バテしなかった」
とか具体的な経験談をお話しすると、
セミナーで食べてもらったランチの効果もなんだかとっても高そうに思うし、
「だったら自分もやってみようかな」と思えたりしませんか?
薬膳って一般的にはエスニック料理とかカフェ飯とか
数ある料理カテゴリーのうちのひとつ、
と見られていることが多いように思います。
でも本来の魅力は単に「体に良い料理」ということではなくて
季節や体質に合わせて食べることでちゃんと効果を発揮できるところのはず。
だから本来の魅力を知ってもらうには、
実際にどんな効果があるのかを体感してもらうのが一番いい。
でもそれはなかなか難しいところもあるわけで、
だから実際に体感したあなたが語る体験談が生きてくるわけです。
またこれは別の視点の話ですが、
あなたがこれまで頑張って薬膳を勉強する中で
感じたことや体験したこと。
これも大切な体験、経験です。
そしてこれらは、これから薬膳を勉強する人の道標にもなります。
だから薬膳を伝える活動をしている人、これから伝えようとしている人は
ぜひその中にご自身の体験や経験のお話も織り交ぜてみてくださいね。
それをコツコツと続けていけば
きっとそこに共感してくれる、あなたのファンが現れるはずです。
と言いつつも、私自身、自分語りがとっても苦手なんです。
だから、今日ここで書いたことは私のチャレンジ課題でもあります。
ここで書いたことで自分の発奮材料にして
いろんな自分語りをこのメルマガやSNSなどに書いてみよう。
そんなふうに思っています。
なので、もしなにかこんな話を読んでみたい、ということがありましたら
ぜひリクエストしてくださいね!
(このメルマガに返信の形でお寄せいただければ届きます)
できる限りお答えしたいと思います。
さて最後に、今日のお話に関連して
一冊のコミックをご紹介したいと思います。
こちらです
↓
しあわせは食べて寝て待て 1 (A.L.C. DX)
https://www.amazon.co.jp/dp/B08ZS42Z99/ref=cm_sw_r_em_api_glt_XBWEQTM2FD3DZ1PXCPQW
これはミセス向けコミック雑誌に連載されているマンガなのだそうですが
ストーリーの主軸に「薬膳」が関わってきます。
バリキャリの女性が病を得たことで仕事を失い、家を変わらざるを得なくなる
という大きな人生のターニングポイントで
出会った人や「薬膳」によって少しずつ心身の元気や明るさを取り戻していく
(そしてラブな展開もちょっとありそう♪)
というのがざっくりとしたストーリーです。
薬膳を伝えている者としては、
正直もうちょっと薬膳のことを理論も含めて突っ込んで書いてほしいなあ
と思ったりはするのですが
「勧められるがままに生の大根を食べたら頭痛がひいた」とか
「蒸し暑い時期にとうもろこしを食べ続けていたら体が楽だった」とか
薬膳を取り入れたことで感じた効果などがさらりと書かれていて
きっと初めて薬膳に触れる人はいい感じに興味がそそられるだろうな、
という気がします。
そして、今回これをご紹介したかったのは、
書かれている薬膳の効果が、
作者さん自身の体験に基づくものだから、なんです。
つまり、とっても説得力がある書かれ方をしている、ということ。
きっと、これを読んだ頭痛持ちさんの多くが
生の大根をかじったんじゃないかなあ(笑)
今はまだ1巻目が出たところで、まだまだストーリーは続きそうなので
これからの展開が楽しみです。
そして、薬膳を伝える人にとっては
体験談などの伝え方の参考になるところも大きいと思います。
もしご興味があれば、お手に取ってみてくださいね。
■9月の暦■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
9月に訪れる二十四節気と七十二候の暦です。
教室の生徒さんにお伝えしたり、お店のメニュー作りの目安にしたり
ご相談者さんへのアドバイスの参考にしてくださいね。
◇処暑…8月23日
ようやく暑さもおさまりほっとできる頃です。
子供たちは宿題のラストスパートですね!
・末候:禾乃登(こくものすなわちみのる)…9月2日
◇白露…9月7日
朝の気温がぐっと下がり、草木の葉に白い露がつくようになる頃。
朝晩は肌寒さも感じるようになります。
・初候:草露白(くさのつゆしろし)…9月7日
・次候:鶺鴒鳴(せきれいなく)…9月12日
・末候:玄鳥去(つばめさる)…9月18日
◇秋分…9月23日
ここから陽気が地下に潜り、陰気が地上を支配します。
気候がぐっと秋めいてくる頃です。
・初候:雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)…9月23日
・次候:蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)…9月28日
・末候:水始涸(みずはじめてかるる)…10月3日
二十四節気とは1年を24等分(約15日間)した季節の暦。
そしてそれをさらに3等分(約5日間)したものが七十二候です。
それぞれの名前は気象や動植物の変化にちなんだものがつけられており、
季節の変化を知る上でとても役に立ちます。
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今月の養生テーマ
「乾燥対策には甘酸っぱいものを」
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今月は7日に白露、23日にいよいよ秋分を迎えます。
例年9月はまだまだ暑かったような気がするのですが、
今年は雨が多いせいか涼しくなるのが早いですね。
とはいえ、日によっては暑さが厳しくなることもまだしばらくある様子。
秋分の頃までは暑さ対策も視野に入れておいた方がいいかもしれません。
さて今月も1日に「つばめの養生メッセージ」動画をアップしました。
季節は秋!気になる乾燥対策には甘酸っぱいものを!
https://youtu.be/rh9a3mRR3Go
動画でお話ししている内容は
中医学でいう「酸甘化陰(さんかんかいん)」という理論に
基づいています。
つまり、酸味と甘味を合わせると陰に変えることができる、
効率よく潤いを補うことができる、ということです。
薬膳を結構深く勉強している人なら
一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
ちなみにですが、この理論、薬膳だけではなく、
方剤(漢方薬)の組み立てにもよく取り入れられています。
最も有名なのは補血薬である「当帰」と「芍薬」の組み合わせ。
「当帰」は甘味、「芍薬」は酸味なので
これらを組み合わせることで血を補う効果も最強、というわけですね。
〜「秋の乾燥対策」ための薬膳組み立てポイント〜
ちょっと話が脱線してしまいましたが、
燥気が盛んになる秋にしっかりと乾燥から体を守るためには
やはり「潤いを補うこと」が大切になります。
そしてその潤いは水分を取るだけでは不十分で、
生津作用や滋陰作用を持つ食材を選んで食べることが大事。
でも食材の効能ってなかなか覚えられないもので、
だからといっていちいち辞典や教科書で調べるのも大変ですよね。
ということで、潤す働きをもつ食材の、ひとつの目安として
「甘酸っぱいもの」ということを
まずは覚えておくといいかな、と思います。
甘酸っぱいものとは、食材そのものの味だけでなく
味付けも意識しておくといいですよ。
例えば甘酢あんかけにするとか、甘めの酢の物にするとか。
もう少し発想を広げると、
肉や魚はだいたい「甘味」なので、
レモン汁をかける、というのでもいいかも、ですね。
そして動画の中でお話ししていました
「酸甘化陰」とは反対の意味を表す言葉ですが
:
:
「辛甘化陽(しんかんかよう)」と言います。
つまり「辛味」と「甘味」を合わせると「陽」に変えることができる
ということ。
だからこれから先の話になりますけれど、
冬の寒さ厳しい時や体の虚弱による冷えが強い人には
「陽」を生みやすくしてくれる「甘辛いもの」がいいよ
ということなんです。
秋は乾燥を避けるために発散性のある辛味は
控えめにしておいた方がいいですが、
寒い冬がやってきたら、ぜひ思い出してみてくださいね!
■つばめ薬膳アカデミーからのお知らせ■ーーーーーーーーーーーー
◆次回は20日に開催!無料オンライン進路相談◆
薬膳資格を取ったそのあとは?
もうすでに資格は取ったけれど、これからどうやって活動を始めれば?
そんな疑問にお答えします。
もちろんつばめ薬膳アカデミーの講座・ワークショップの内容について
いろいろ質問したいという方も大歓迎!です。
次回は20日月曜日の開催。
先着順で前日まで受け付けています。
お申し込みはこちらからどうぞ。
https://tsubameyakuzen.com/contents_251.html
◆薬膳師のためのブラッシュアップセミナー◆
月ごとに平日と週末の各1回開催。
「冷え症」「むくみ」など毎月1テーマを設け、
中医学的な見立て方や薬膳レシピを立てるポイントをお伝えします。
10月…「便秘」10月3日(日)、10月8日(金)
11月…「生理不順」11月5日(金)、11月7日(日)
※いずれの日程も教室受講かオンライン受講をお選びいただけます。
https://tsubameyakuzen.com/contents_166.html
◆薬膳レシピ作成スキルアップ講座◆
ベーシックコース
https://tsubameyakuzen.com/contents_21.html
現在開講中のクラスあります。
オンライン対応可、単回受講、途中入学もOKです。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
◆薬膳レシピ作成スキルアップ講座◆
アドバンスコース
https://tsubameyakuzen.com/contents_20.html
◆おうち教室作りワークショップ◆
https://tsubameyakuzen.com/contents_236.html
上記については現在リクエストによる開講とさせていただいています。
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