まず情報のご紹介です。
前回、中国の国の機関が発行している治療ガイドラインをご紹介しました。
この中に、中医での治療についても書かれています。
中国国家衛生健康委員会・国家中医薬管理局発行
新型コロナウイルス肺炎治療ガイドライン第7版
http://news.sina.com.cn/o/2020-03-04/doc-iimxyqvz7707317.shtml
これは当然ながら全編中国語だし、
紹介されている方剤(漢方薬)も日本ではなかなか入手困難なものです。
そこでこんな資料をご紹介します。
日本感染症学会
COVID19感染症に対する漢方治療の考え方(特別寄稿)
http://www.kansensho.or.jp/modules/news/index.php?content_id=140
中国ガイドラインに掲載の方剤を、
日本で使うことのできるエキス製剤に置き換えた例が書かれています。
証別(タイプ別)の症状なども日本語訳で書かれていますので
薬膳の専門家さんにも参考になることと思います。
よかったら一度ご覧くださいね。
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さて、4月に入り、心機一転新生活をスタートされた方も多いことでしょう。
今ちょうど桜が満開を迎えている地域も多いですね。
その一方で、新型コロナ感染拡大の影響で
外出を自粛せざるを得ない状況になっています。
毎日のニュースなどでも不安が募ることも多いですね。
気分がうつっぽくなっていませんか?
春はそもそも「発散」の季節。
秋冬にため込んだいらないものを外へどんどん排出するように
心身は働くようになります。
つまり他の季節よりも今の時期はガマンが続けにくい時期です。
なので、この時期に自粛続きなのは思っている以上に心身への負担が大きい。
だから「うつっぽくなる」のも季節的に考えれば正常な反応です。
安心してくださいね。
うつっぽい気分を解消するには、好きなこと楽しいことをすること。
もし自宅にいる時間が増えているなら、
おうちでできる趣味を始めてみるのはどうでしょう?
そして身体を動かすことも「発散」には即効性があります。
おうちの中で、時間を決めてストレッチや体操をすることを
習慣にしてみてはどうでしょう?
また、人混みに出るのでなければお散歩もいいですね。
ぜひお花見がてら歩いてみてください。
(ただし、お連れの方とおしゃべりしながら、は
この時期はあまり良くないかもしれません)
今気をつけないといけないのは
「密閉」「密集」「密接」
の3つの「密」を避けること、と言われています。
ですから、その3つの条件を避ける、あるいは
少なくとも3つの条件が重なってしまわないような環境のもとなら
身体を動かすことを積極的にやってみるといいと思います。
そういう意味で、人の少ないところでのお散歩や体操はおすすめです。
ぜひやってみてくださいね。
今はいろんなことが制限されていますが、
こういう時こそ持てる知恵・知識を使って逆転の発想をすることが大切です。
怖がるだけでなく、きちんと専門家の方からの情報もキャッチした上で
「じゃあ自分ならどうするか?」を考えてみましょう。
そしてそんな時に、これまで培ってこられた薬膳の知識や
さまざまなご経験をぜひとも活用してください。
知識は使ってナンボ!です。
ぜひぜひご自分を、そしてご家族や周りの方を守るための知恵として
たくさん活用してくださいね!
そしてご一緒にこの大変な時期を元気に乗り切りましょう!!
■4月の暦■ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4月に訪れる二十四節気と七十二候の暦です。
教室の生徒さんにお伝えしたり、お店のメニュー作りの目安にしたり
ご相談者さんへのアドバイスの参考にしてくださいね。
◇春分…3月20日
暑さ寒さも彼岸まで。この頃になると冬の寒さも影を潜めます。
・末候:雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)…3月30日
◇清明…4月4日
空が明るく空気が清らかになる頃。中国ではお墓参りのシーズンです。
・初候:玄鳥至(つばめきたる)…4月4日
・次候:鴻雁北(こうがんかえる)…4月9日
・末候:虹始見(にじはじめてあらわる)…4月14日
◇穀雨…4月19日
穀物を潤す雨が降る頃。この時期から草木もぐんと伸び始めます。
・初候:葭始生(あしはじめてしょうず)…4月19日
・次候:霜止出苗(しもやみてなえいづる)…4月25日
・末候:牡丹華(ぼたんはなさく)…4月30日
二十四節気とは1年を24等分(約15日間)した季節の暦。
そしてそれをさらに3等分(約5日間)したものが七十二候です。
それぞれの名前は気象や動植物の変化にちなんだものがつけられており、
季節の変化を知る上でとても役に立ちます。
今月は、二十四節気では晩春にあたります。
とはいえ、先週は雪が降ったりして、
今年はなかなか暖かくなりきらないですね。
こんな時に気をつけたいのがうっかり身体を冷やしてしまうこと。
身体の防御力を守る意味でも、
体温調節には気をつけておいてくださいね。
お出かけするなら、
ぜひ羽織るものや首に巻くものも持って出るようにしましょう。
■この時期おすすめの「体質タイプ・薬膳茶」■ーーーーーーーーー
昨年秋より販売を開始した「体質タイプ・薬膳茶」。
気虚・血虚・陰虚・陽虚・陽盛・気鬱・血瘀・痰湿
それぞれの体質に合わせてブレンドした8種類をラインナップしています。
今回からこの時期におすすめの商品をご紹介していきます。
今回のおすすめは「サファイアタイプ」。
気鬱体質向けにブレンドした薬膳茶です。
外出しにくいこの時期はどうしても気の巡りが滞りがちですね。
そのケアとして、お茶で気の巡りを良くするのもおすすめです。
ミントと柑橘(陳皮・枳穀)のさわやかな風味が特徴のお茶です。
しばらく置いておくと、甘草の甘みも楽しんでいただけますよ。
ブレンドでは、理気の基本的な方剤である「四逆散」をお手本にしました。
飲み方は、マグカップにティーバッグひとつと熱湯を注いで3分ほど置くだけ。
ティーバックはそのままにして飲み、
量が半分ぐらいになったらまた熱湯を加えてください。
ティーバッグひとつで1日飲むことができます。
「サファイアタイプ」の情報はこちらもご覧ください。
(オンラインショップBASEのサイトにジャンプします)
https://tsubameykzn.thebase.in/items/23587974
■つばめ薬膳アカデミーからのお知らせ■ーーーーーーーーーーーー
◆【期間限定】無料30分オンライン進路相談
「資格を取ったけれどこれから先どう活動していこう」
「これから何を学べばいい?」
「私に合った薬膳の学び方って?」
そんな薬膳の勉強・活動に対する「?」に渡辺がお答えします。
4月30日までの期間限定で30分間無料のご相談枠をご用意しています。
オンライン(ZOOM)ですので、ご自宅でお受けいただけますよ。
つばめの講座に関するご質問もぜひどうぞ。
つばめが初めての方、遠方の方はもちろん、
これまでつばめの講座やセミナー、お茶会に参加された方も歓迎です!
詳しい内容とご予約はこちらでご案内しています。
https://tsubameyakuzen.com/contents_212.html
◆薬膳師のためのブラッシュアップセミナー◆
月ごとに平日と週末の各1回開催。
「冷え症」「むくみ」など毎月1テーマを設け、
中医学的な見立て方や薬膳レシピを立てるポイントをお伝えします。
4月…「皮膚トラブル」4月5日(日)、4月10日(金)
5月…「ダイエット・肥満」5月8日(金)、5月10日(日)
※4月はオンライン(ZOOM)での開催となります。
また今後の状況から以降もオンラインでの開催とさせていただくこともあります。
https://tsubameyakuzen.com/contents_166.html
現在4月、5月ともお申し込み受付中です。
◆薬膳レシピ作成スキルアップ講座◆
ベーシックコース4月クラス、5月クラスのスケジュールを公開しました。
なお、当面の間オンライン(ZOOM使用)での開講となります。
また通常のリアル開講に戻った場合も、引き続きオンライン受講が可能です。
神戸まで行けないという遠方の方にもお受けいただきやすくなりました。
https://tsubameyakuzen.com/contents_21.html
◆「薬膳師のための方剤学講座」◆
中医学・漢方の入り口の案内役となることの多い
薬膳のプロ・先生だからこそ、知って活用していただきたい「漢方薬」。
この講座では、特に薬店などで手に入る「漢方薬」に絞って
それぞれの効能や使い分けをご紹介します。
https://tsubameyakuzen.com/contents_202.html
コース受講は満席となりましたが、単回受講は可能です。
お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
↓
https://tsubameyakuzen.com/webform_14.html
◆つばめ相談室◆
薬膳を仕事にするあなたのための120分。
講座をどう組み立てる?
薬膳メニューを導入したいけれど、どうしたらいい?などなど、
仕事をする中で生まれた疑問・お悩みの解決にお役立てください。
https://tsubameyakuzen.com/contents_18.html
◎その他お知らせ
◆「体質タイプ・薬膳茶」オンラインでもお求めいただけます◆
渡辺の体質改善プログラム「体質タイプ・コンサルティング」で
お伝えしている8つの「体質タイプ」。
このほど、それぞれのタイプに合わせた薬膳茶を開発しました。
ちょっと一般では手に入りにくい薬膳素材もラインナップしています。
https://tsubameyakuzen.com/contents_176.html
◆渡辺真里子のLINE@、配信しています。
季節の暦の節目にその時期におすすめの食材・養生法などをお知らせします。
メッセージで食材名を送信すると、その食材の薬膳的効能もお伝えしています。
出先でちょっと効能を調べたい、という時にご利用くださいね。
https://line.me/R/ti/p/%40wli3938k