ですが、実は季節への対応だけではなくて、五臓を中心としたトラブルにも対応できるような組み立てになっているのです。
薬膳の基礎、特に資格取得を目指した勉強では、どうしても言葉や概念を覚えることが中心になりがち。
それは、別段悪いことではなくて、むしろ基礎的な内容をしっかりと理解する上で必要なことだと私は考えています。
でも、晴れて基礎段階を終了して無事に資格も取ったそのあとに、実際の仕事として応用しようとするとどうしたらいいのかわからない、という人が多いのも事実なんですよね。
(だから「つばめ」を作ったのですけれど)
それは、例えていうなら、夕食のためにスーパーで買ってきた食材を並べてみたけれど、さてこれをどう調理して料理にしたらいいのかわからない、ということに近いのかもしれません。
実は資格を取得するまで薬膳を勉強した人は、もうすでに「使う」ための材料はほとんど揃っているのです。
むしろ「使う」ためにはその使い方や組み合わせ方、どんな風に考えていくと答えが導けるのか、といった考え方のトレーニングが必要になります。
そのひとつの方法が、これまでとは違った切り口で情報をまとめてみること。
物事をこれまでとは違う角度、違う切り口で見ていくと、気がつかなかったつながりが見えやすくなってきます。
ベーシックコースで取り上げている「季節」のテーマでは、あるひとつの季節に関連すること、
気候の特徴とか、1年を通して見たときにどういう意味合いのある時期なのか、とか
関係の深い五臓六腑の働きとか、それによって起こりやすいトラブルとか、
といったことを復習するところからまず始めていきます。
それは、基礎の勉強の時に、五気とか、五臓とか、五体とか、五華とかを一生懸命覚えたと思うのですけれど、
これらを表にした時に、今まではずっとたて方向に切り分けて勉強していたのを、今度はよこ方向に切り分けて復習しているイメージです。
タテ割りからヨコつながり、という感じかな(笑)
そうすることで、これまで見えてこなかった関連性とか同じグループになっている意味合いとかが見えるようになってきます。
昨日のクラスのみなさんも、改めて感じたこと、たくさんあったようですよ。
そして、それをさっそく応用しながら行うのが、この講座の特徴でもある弁証施膳のワークです。
今回は初めてのワークで、みなさん手探り状態のところもあったと思いますが、大事なのはこれから。
数をこなしていくことが何と言っても上達の近道になります。
次回も楽しみです。
さて、次回は1週間後、5月19日です。
テーマは「季節に合わせる薬膳」の「梅雨」編。
ちょうど時期的にもすぐ使える内容になりますね。
単回でも受講可能ですので、ご希望の方はぜひお問い合わせください。
体調不良をきっかけに学び始めて以来、
私の願いはひとりでも多くの人に薬膳・中医学の知識を活用し、その恩恵を受けてほしい、ということ。
そのために、薬膳の伝え手となるプロを養成し、活躍へのサポートを行っていきたい。
そんな思いからこのアカデミーを作りました。
渡辺の薬膳ヒストリー、そして薬膳への思い
つばめ薬膳アカデミー(Light of Lantern)
所在地 :兵庫県神戸市
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