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「胃気」は「生き」につながるのです
「胃気」は「生き」につながるのです
2018
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10
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18
タイトルを見て「なんのこっちゃ?」と思われたかもしれません。
「胃気」というのは中医学の言葉で「胃の働き」のこと。
胃が働く、つまり、
食べ物を受け入れて消化する力、食欲があるかどうか、というのは
「生きる」かどうかにつながる、というお話です。
昨日は講師をさせていただいている
本草薬膳学院
・大阪教室の授業日でした。
そこででたのが「食欲」と「元気」についての話題。
今年のクラスは栄養士さんだったり介護士さんだったり
医療に近いところでお仕事をされている方が何人かいらっしゃいます。
そのみなさん口々に言うのが
「なんといっても食欲がある人、ご飯を食べられる人は病気の回復も早いよねー」ということ。
特に病院で入院している患者さんを見ていると、
最初は同じような病状であっても、
食欲のある人と食欲のない人では、その後の回復に大きな開きが出るそうです。
たしかに、食べることで栄養もついて、身体に力をつけることができますからね。
実は中医学でもこのことはとても重視しています。
診断法のひとつ・舌診では
舌の苔は胃気を表すと言う見方もあって、
特に重篤な病状の人を見たときに
舌に苔がある=胃気があると予後は良いと考え、
舌の苔がなくなる、黒く焦げたようになる=胃気がなくなってきたので予後は良くない
と考えることもあるのです。
(これはあくまで重篤な病状の場合と考えてください。
普通に生活している元気な人でもたまに舌の苔がないと言う人がいらっしゃいます)
つまり、胃気があれば食べ物を受け取れて消化吸収し身体を養うことができる
だから、回復力があるので予後が良い、と言うわけですね。
「胃気」があれば「生き」ることができる。
であれば、日頃からやはりお腹は大事にしておきたいし、
食べることはおろそかにしてはいけないですよね。
そして、その食べることそのものに直結する薬膳は
もっともっと活用されていいし、
それを学びお伝えする私たち専門家は、とても重要でやりがいのあることに
関わらせてもらっているんじゃないかな、なんて
皆さんとお話をしながら思いました。
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