神戸市・薬膳専門家さんのための教室 つばめ薬膳アカデミー
  1. コラム
  2. アドバンスコース7回目は「五行学説」について学びました

アドバンスコース7回目は「五行学説」について学びました

2018/11/04
薬膳を本格的に学び始めると、必ず触れることになるのが「陰陽五行学説」。

なにせ、中医学の基礎になる哲学ですからね。

でも「哲学」だけにとっつきにくい印象を持っている人も多いのではないでしょうか?

私も以前はそうでした。

もう、相生とか相克とか、言葉だけでアップアップ。

でもね、お伝えする側になって、
いろいろ自分なりに本を読んでみたり
改めていろんな先生の講義を聞いたりしているうちに
実は「すごく使える」考え方だし、もっと早く知っておきたかったな、
という気持ちに駆られるようになりました。

そう、陰陽五行学説も「使ってなんぼ!」のものなのです。




今回の「五行」の回では、最初にちょっとおさらいをやりましたが
あとはひたすら応用のお話。

特に、薬膳に関係深い「五味」の活用法を五行の視点からお話ししました。

あとは自然界や人体のさまざまなものを五行に分けて表にした「五行色体表」の使い方、とか。

この表、試験問題的には「五臓」とか「五季」「五方」「五体」の中にはどんな事柄があるか
(例えば五臓なら肝心脾肺腎)というような問題がよく出るので、
表の縦方向(言葉だけだと何が縦で何が横なのかさっぱりわかりませんね笑)を
一生懸命覚えようとしがちなんですが、

実際に活用することを考えたら
例えば木性ならどんな事柄が当てはまるか、というように、
表の横方向に並んでいる内容を頭に入れておいた方が応用力はぐっと高まります。

この方が絶対覚えやすいし♪


薬膳の、特に資格を取るような勉強をする時って
どうしても試験対策的な内容になりがちなんですが
やっぱりそこで終わってしまったらもったいないです。

資格を取ることも大事だけど
繰り返しになりますが、やっぱり「使ってなんぼ」のもん。

だから、今学んでおられる人は、ぜひ普段の生活の中でも
「これを試してみよう」とか「このことに当てはまるものって身近にないかな?」とか
ちょっと薬膳的なメガネをかけて身の回りを見てほしいな、と思います。

ちなみに、五行ってよーく見てみると
実はいろんなところに使われていたりしますよ。
そんなことを発見するのも楽しいものです。